西伊豆・雲見の磯フカセ釣りで39cm尾長メジナ【静岡】好ゲストにシマアジとイサキ

西伊豆・雲見の磯フカセ釣りで39cm尾長メジナ【静岡】好ゲストにシマアジとイサキ

今回は、西伊豆地区の雲見でメジナ狙いの磯釣りを決行。シマアジ、イサキ、そして大物のイスズミを含む多様な魚を次々と釣り上げた。ノーシンカー仕掛けを活用し、潮の動きに合わせた仕掛けの位置調整と、磯際での粘り強い釣りが成功をもたらした。特に55cmの大きなイスズミを最後に雲見の磯を後にし、満足のいく釣行となった。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

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塩田哲雄

磯のメジナ釣りをメインに、神奈川県三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島をホームグラウンドに釣行しています。

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海釣り 磯釣り

32cmの口太メジナをキャッチ

雲見港を5時30分に出船。港に近い釣り場から釣り人を順番に降ろしていく。私は長島という収容人数3人ほどの独立磯へ渡礁した。

地形は西向きに馬の背状に細長く、中央部が海面下5m程度、両端が3mほどの高さがある。磯全体どこでも釣り座になるが、足場が高いのと、切り立っている場所がほとんどなので足場はあまり良くない。釣り座はチャカ場にした。ここならば、左隣のスズメ島との水道を狙えるし、沖の潮がどちらに流れても流し易い。

磯際に多目にコマセを入れ魚の反応と潮がどう流れているかを見た。魚は全く見えない。潮はやや右沖にゆっくり流れているようだ。1投目は5mほど沖から投入。磯際に撒いたコマセが狙いのタナ6mで効く頃にサシエサを合わせた。

スズメ島との水道から良い感じの潮目ができ、その潮目の中に入れた仕掛けが馴染むと同時だった。軽く右手の中指で押さえていたラインを「バチッ」と弾くアタリが来た。この日のファーストヒット魚なので大事に取り込むと32cmの口太メジナ。一投目から本命のメジナが釣れて良かった。

西伊豆・雲見の磯フカセ釣りで39cm尾長メジナ【静岡】好ゲストにシマアジとイサキ幸先よく本命が釣れる(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

なかなか釣れない時間が続く

というのも、渡船に備わっている水温計では18℃から19℃台とかなり上がっていた。それと、産卵期もそろそろ終盤となる影響からか、メジナの釣果がこの所非常にムラが多くなり始めていた。

当然この日も厳しい状況になると覚悟の上でいろいろ作戦を練っての釣行だったからだ。次なる一尾を求めて、潮目へ仕掛けを投入。やはり高活性期のように簡単には釣れない。

潮目、ベタ際の磯際、沖の潮など狙えるエリアは一通り狙ってみたが、メジナだけでなく他の魚からのアタリもない状態が続いた。食わない他の理由として考えられることは、潮がやや澄んでいる、潮流があまりない、凪なのでサラシも出ていないことも影響しているのか。

時期的なことと自然現象がダブルで重なってしまったようだ。それでも、潮が少しでも動けばメジナだけでなく他の魚も口を使ってくれるはず。良い時合いを逃さないために、可能な限り集中して仕掛け投入を繰り返した。

シマアジとイサキが釣れる

その甲斐あってか、磯際から左斜め沖に潮が動き出すのが分かった。このときの仕掛けは、より魚に違和感を与え難いノーシンカー仕掛けにしていた。ハリスを10m取り、その中にウキ仕掛けを組んだ。

仕掛けが潮に馴染むとゆっくりウキが沈み出し、ときどきウキが沈むのを止め、仕掛けの張りを作る動作を繰り返しながらヒットゾーンを探る狙い方。ウキが沈み出した途端にアタリが来て、34cmのシマアジを釣ることができた。

続けて36cmシマアジ、35cmのイサキとこれまでの状況が嘘のように魚の活性が上がった。「潮を釣れ!」の格言そのものだ。潮目は沖へ徐々に動いているので、仕掛けの投入点も沖へずらした。

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