テーマは「みんな大好き霞ヶ浦水系」。西田一知との合同取材もいよいよ佳境に突入。風が吹きだし流れも強烈になったがアタリは逆に増えて吉田も含め40上が交じるようになった。両者の釣果は?
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
竿24→16.5尺で19枚
吉田の両グルテンエサをヒントに両グルに切り替えた竿21尺の西田。本人もビックリするほど、替えた直後からヘラがアタりだすようになった。
ところが、急変したのが回し振りも難儀するほど右横からの風が強くなり始めた正午すぎだった。
「釣れてホッとしましたが、ちょっと悔しいですね。朝の数時間をムダにしてしまいましたから。でもここから挽回しますよ」
一方、竿24尺の吉田も朝からポツポツカウントを増やしていたが、期待の大型は現れず両者とも尺2寸前後がアベレージだった。
12時6分、まずは吉田が41.1cmを上げ、9分後には西田に41.2cmがヒット。この時、竿19尺の記者にも40上が釣れたので、おそらくではあるが大型回遊の時合いだったのだろう。
しかし、楽しかった時間もここまで。風はさらに勢いを増し、もはや通常なら長竿を振っていられないほどになった。
24尺の吉田は竿をしまい16.5尺に持ち替え、記者も15尺に。ところが長竿を苦にしない豪腕・西田は21尺竿のまま釣り続けると言う。
するとここからいきなり西田の入れパクショーが始まり、これには吉田も「ボクが長竿で魚を止めていたのでしょうか」などとしおらしいことを言う(笑)。
しかしそれは短時間のことで、エサが効き始めると吉田のほうにも魚が回り出したのか、24尺時とほぼ変わらないペースで竿を曲げ始めた。
エサが流されないことを利用
ところがよかったのは15時すぎまで。その後は魚が抜けてしまったのかアメリカナマズやダントウボウなどがハリ掛かりしはじめ、17時まで粘ったが西田も吉田も追釣かなわず納竿となった。釣果は西田が13枚で吉田は19枚。どうやら吉田には、先輩を立てると言った気遣いはまったくないらしい(笑)。
ところで竿を24尺から短くしたときにタックルとかも替えたの?
「仕掛けもエサもそのまま、オモリだけ1号から1.5号に重くしました。流れが相当強烈だったので」
西田も参考にしたっていうエサは?
「そんな大それたものではないですよ。100㏄カップに野釣りグルテンを1分包入れて、そこにグルテン四季をすり切りで入れて水も100㏄です」
アルファ21とかわたグルなどエサ持ちをアップさせる銘柄を使わなかったわけは?
「ドボン釣りなので、そこまでしなくてもエサは持つと思ってました。これがもしバランスだとエサが底を舐めながら流がされるので、ハリ抜け防止のために必要となるのでしょうけど」
なるほどね。つまりドボンのほうが開くエサを使えるってこと?
「今日のような強風では限度がありますが、エサが流されないことを利用したエサ使いもあると思うんですよね」
まあ何にせよあっぱれだよ。あの西田を差しおいて19枚も釣ってしまうんだからね。しかも40上も2枚でしょ(笑)。
次は乗っ込みだから覚悟してくれよ。タイミングが合えば面白い釣りができるだろうけど外したらチーンだからね。
「はい。覚悟しておきます!」
次回は「乗っ込み釣り場を転戦」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
霞ヶ浦・加茂エリア