テーマは「みんな大好き霞ヶ浦水系」。柏崎を流れる菱木川河口に陣取り、遡上するであろう腹パンを狙ったまではいいが、正午近くまでノーピク。さて、これは困ったことになったぞ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
一向に気配なし……
3月14日(木)の取材初日、吉田は柏崎を流れる菱木川の河口で竿を出した。狙いは本湖からのぼってくるであろう遡上ベラ。南岸から下流を向いて釣り台をベタ置きして、横にあるボサの横に竿10尺でウキを立たせた。仮にのぼってくる魚がいるのなら、間違いなくここを通るであろうと思える位置にウキは立っている。しかし朝のうちジャミの気配があっただけで時間の経過とともに何も動かなくなってしまった。時刻は9時すぎ。
「気温も上昇してきましたし、もうそろそろウキが動いてもいい時間帯だと思うのですが。その後、関口さんはどうですか?」
記者は釣り台を正面向きにして竿13尺での流心狙いだったが、開始30分でコイがハリ掛かりしただけで、その後はほぼノーピクだった。
「でも少しはウキが動いているんですよね。だったらボクも竿を伸ばそうかな」
釣り台を下流向きから正面へと置き直し、今度は流心を狙うため13.5尺竿を継ぐ。またこうなったら何でも寄せてやれとバラケも作る。
禁断のダンゴの底釣り芯華だね(笑)。まあ記者の釣友もそのエサを使っていい釣りをしたことがあるから、悪くはないんじゃない。ただそういう時は、決まって釣れればヘラみたいないい時合いなんだけどね。
「はい。それは重々承知してますが、今はとにかくウキを動かしたいので臭いエサでも何でも使います!」
パトロールへ向かう
竿を伸ばして再開したのが10時すぎ。吉田の話ではないが、ここまでウキが動かないとペレットでも生サナギでも何でも打ちたくなるってものだが、芯華の効果も感じられない。何も起こらないまま早くも1時間が経過。
ちょっとパトロールしてくるよ。
吉田を現場に残し霞ヶ浦大橋を道の駅方面へと渡った記者。梶無川、園部川、恋瀬川吐き出しなどをチェックしつつ再び菱木川へと戻ると、たっぷり1時間以上が経過していた。
この際、釣り人が多くいたのは以下のとおり。
水産試験場前、大井戸湖岸公園前、恋瀬川吐き出し南岸東向き~石川水門で、そのうち竿を絞っているのを見たのは試験場前と同公園前の2つだけだった。短時間しか停車しなかったので何とも言えないが、絶好調で釣れているとは思えない釣況だった。つまりは移動するか!と決心がつかないまま戻ってきてしまったということ。
腹ごしらえして考える
戻って事の成りゆきを吉田に話す。
「そうですか、でも釣り人はいるんですね。だとしたらやはり釣れているんですかね」
うーん……、何とも言えないけど川の中でやっているよりは可能性があるかもしれないね。さーてどうするか。
「どうするもこうするも、霞ヶ浦に関しては関口さんのほうがボクより断然詳しいのでお任せします。ここで粘れと言うならウキが見えなくなるまでやりますから」
腹も減ってきたことだし、カップ麺でも食べて考えるか。
「そうですね。腹が減っては何とやらって言いますもんね!」
次回も「みんな大好き霞ヶ浦水系」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
菱木川