「今年は暑い」と毎年のように繰り返し、すっかりと夏の決まり文句となっているが、やはり今年も暑かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)
ようやく秋の兆し
8月前半に九州を襲った台風以降は猛暑が続き、気温とは裏腹に釣果は下降気味。すっかり魚も夏バテを起こし、昨年同様今年も8月は苦戦させられた。
9月も中盤に差し掛かった現在は、朝晩は涼しくなり徐々に秋の気配が漂い始めており、海の中の季節も移り替わっているのを実感している。
直近(9月9日・9月10日)の釣果
前回記事を執筆した8月28日以降もやはり苦戦が続き、8月30日・9月1日の釣果はかなりの貧果となってしまった。それからは台風の影響で1週間ほど出船できずにいたが、直近の釣果はこれからの季節が期待できる手ごたえを感じることができる結果となった。
まずは9月9日、前日までのシケの影響で久しぶりの出船となったが、シケが続いた後は魚もプレッシャーから解放されて良い思いをすることも多い。この日もそんな淡い期待を胸に出船し、読み通りに開始直後から連発。2回ほどラインブレイクとバラシはあったが、最初のポイントでヒラマサを2尾とネリゴも数尾キャッチすることができた。
しかし、前日の予報ではナギ予報だったのが、当日の朝にはシケ予報に変わっており、しかもすでに予報より強く風が吹いている状況。本命に見据えていたポイントへのエントリーは諦め、風裏となるエリアでその後は釣りを続けたが振るわず。ネリゴやヤズの連発などはあったもののサイズを上げることができず納竿となった。
そして翌日の9月10日、この日も前日同様に開始直後にヒラマサをキャッチ。だが、その後は数時間ノーバイトが続き暗雲が立ち込めたが、昼ごろに潮が変わると一変。ヒラマサをはじめ、ヤズ・コシナガマグロ・マダイ・ハガツオ・オオモンハタと、それまでが嘘かのような連発劇となり、勢いほぼそのままにストップフィッシング。前半の遅れを完全に取り戻すことができ、全体を通していえばよくサオが曲がってくれた一日となった。
今後の展望
これから水温が下がり出してくると魚の活性も上がりだす。ジギングでは本命のヒラマサのほかにヤズやネリゴ、コシナガマグロやカツオ系がよく交じるようになる。一年中でも最も多魚種を狙いやすい季節で、当然ながらその分釣果も潤いやすい。
結果として五目ジギングとなる日も多くなるのが今の時期の特徴であり、初心者もチャレンジしやすいシーズン。そのほかにもSLJ・タイラバでのマダイや根魚、ティップランでのアオリイカもシーズンインしてくるタイミングとなるので、今後がますます楽しみだ。
<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>
エル・クルーズ
博多湾シーバスゲーム~タチウオ、近海ジギング・SLJなどバリエーション豊富なルアー船。釣り方レクチャーも的確で丁寧です。