スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】

現在私のホームグラウンドの三重県南部では、ハタゲームが絶好調。茶色い体色に斑点模様が特徴的なオオモンハタや艶やかなオレンジが夏を感じさせるアカハタが主なターゲット。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

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オフショア ソルトルアー

エヌテックマリンでハタゲーム

根魚といえば、底付近を丹念に探って狙うといった印象を持っている人が多いと思うが、ジグヘッドにワームをセットして狙うスイミングゲームは非常にアグレッシブ。ゆだるような暑さのなか、夏バテ知らずのハタ系のターゲットを中心に、ブリブリとルアーを泳がせ、ガツンッとロッドがひったくられる衝撃は圧巻だ。

そんなスイミングゲームで、毎年のように50cmオーバーのモンスターオオモンハタを釣らせてもらっているのが、紀北町引本浦港から出船しているエヌテックマリン。本人もルアーマンである経験豊富な船長のガイド船に加え、手軽にレンタルボートでの釣行も楽しめる。湾内は外洋に面しており、潮通しが良いため多彩な魚種に出会える好釣り場だ。

そこで今回もビッグなハタが釣りたい!そんな思いをかなえるべく、7月26日早朝からエヌテックマリンのガイド船で引本浦港を出船した。

レギュレーション

エヌテックマリンでは、ハタゲームにおいてレギュレーションが決められている。オオモンハタは35cm以下、アカハタは30cm以下はリリースと決められているので、釣行の際はぜひ協力するようにしていただきたい。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】小型のハタはリリース(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

いきなり30cm本命キャッチ

最初のポイントまでは10分程度。水深は20m前後。釣り方はいたって簡単。キャストはなるべく広範囲を探るため、遠くまで投げることを意識し、着水後は必ず底を取ってリールの巻き回数は10~20回程度を目安にルアーを泳がせ、再度底を取る。巻きスピードは1秒1回転程度を基本に、キャストごとに巻きスピードに変化をつけ、その日の反応を探る。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】開幕早々ロッドが大きく絞られた(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

まずは30gのジグヘッドに4inchのスリムタイプのワームをセットし、カラーは夜光カラーを選択した。朝一で海中の光量が少ないタイミングだけに、ルアーに蓄積したなまめかしい光でターゲットに気づいてもらうことが狙いだ。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】1匹目は30cm級オオモンハタ(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

すると数投目で早速のヒット。巻き回数は15回程度。リールを巻く手をドンッと止める力強いアタリから、ギュンギュンとロッドが締め込まれる。キャッチしたのは、30cm前後のオオモンハタ。いきなりの本命キャッチで幸先の良いスタートとなった。

潮目を狙って連続ヒット

やはり朝一ということもあり、巻き回数から考えてもオオモンハタは積極的にエサを追いかけ、かなり海底から浮いている状況が推察できた。

そこで再現性を確認するため、同じ巻き回数でのアプローチを意識する。また広範囲を探ることも心がけ、視認できる変化にも着目。潮目の上に泡がたまっている辺りへフルキャストした。潮がぶつかる潮目はもちろんだが、海面に泡がたまるポイントは見逃せず、海中では小魚のエサとなるプランクトンなどもたまりやすく、大型魚にとっては格好の捕食場になっている可能性がある。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】スリム系のワームにとびついてきた(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

するとそんな考察が的中したのか、そろそろ底を取り直そうかとルアーを沈め始めた瞬間、シュルシュルーッと海中に吸い込まれるラインが一気に走る。ルアーを積極的に追従してきたターゲットが、動きの変化したタイミングで飛びついてきたようだ。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】オオモンハタもこのサイズになると迫力満点(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

キャッチしたのはオオモンハタ。サイズこそ同型だったが、ルアーを沈めている際の動きを見逃さずヒットさせた会心の1匹だった。オオモンハタはルアーを沈めている際にもヒットすることが多いので、常にラインの動きには注視しておく必要がある。

移動後アカハタ登場

その後、潮止まりもあり、ややアタリが遠のいたため、海底がゴツゴツと起伏しており、いかにもハタ類が潜んでいそうなポイントへと移動。朝一の食事タイムも落ち着き、ここからはいかにターゲットが食べたいエサを演出できるかが釣果に直結するカギとなる。ワームカラーを膨張色の夜光の白色へと変更。海底でコントラストがはっきりする分サイズは3.5inchにダウンさせ、目立つけどターゲットが丸のみできることを意識した。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】ハタ類のバス持ちにはジョーグリップが便利(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

すると、底を取ってリールを巻きだした直後にヒット。グンッグンッと首を振って上がってきたのは、こちらもスイミングゲームの定番であるアカハタ。非常に美味なうれしい高級魚だ。

潮目からアオハタ顔見せ

そして効率よく移動を繰り返し、魚探には大量の小魚が映るポイントへと到着。正体を確認すべく、船長がサビキを投入すると、小アジが連掛けでヒット。もちろん私はマッチザベイトの精神でワームをいち早くチェンジ。ルアーのシルエットを体高のあるタイプへと変更し、カラーはまさに本物?アジ柄がプリントされたライブベイトカラーへとチェンジした。

スイミング釣法でオオモンハタにアカハタが連発【三重・エヌテックマリン】アオハタもヒットした(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

そしてここでも潮目の泡だまりを狙ってフルキャスト。着底同時で良型がヒット。海面へと上がってきたのは、名前は青でも黄色い体色が特徴的なアオハタだ。スイミングゲームでは、オオモンハタやアカハタだけでなく、多種なハタ類や根魚のほか青物やマダイなどが釣れることもあり、「何が釣れるか分からない」。そんな魅力も特徴だ。

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