「サメの飼育種類数日本一」のアクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3)内最大の水槽である、「出会いの海の大水槽」を舞台に実施しているプログラム『IWASHI LIFE』が2023年5月25日(木)からバージョンアップ。約20,000匹のイワシたちがダイナミックに群れ動く姿は、釣り好きにはたまらないはずだ。詳細について紹介していく。
(アイキャッチ画像提供:アクアワールド茨城県大洗水族館)
『IWASHI LIFE』とは
開館20周年記念事業として2021年6月にスタートした『IWASHI LIFE』は、大洗水族館内最大の総水量1,300tを誇る「出会いの海の大水槽」を舞台に、光と音に合わせて、イワシたちの雄大で美しい群れの動きを堪能できる人気プログラムです。
新しくなった『IWASHI LIFE』
バージョンアップ後の『IWASHI LIFE』の特徴を、大きく2つご紹介します。
展示匹数の大幅増加
新しい『IWASHI LIFE』では、主役の「マイワシ」が現状の15,000匹から、過去最多の20,000匹に増やし、これまで以上に大きな群れとなります。
緻密な照明演出
今回のバージョンアップ化に伴い、水槽の照明機器を一新し、フルカラー発光が可能なLED投光器と、多様な発光パターンを生み出すDMXコントローラーを導入したことで、水中に“オーロラ”のような繊細な色合いを表現し、音楽に合わせたより緻密な演出が可能になりました。
展示の主役「マイワシ」について
「マイワシ」はニシン目ニシン科の魚で、体は上面が青緑色、側面から腹にかけては銀白色をしています。また、体側に黒い斑点が1列に並ぶのも特徴です。
マイワシは「入梅イワシ」とも呼ばれ、関東ではこれからの梅雨の時期に旬を迎え、茨城県が全国一の漁獲量を誇ります。私たちの食卓にも登場する身近な魚の代表であり、海の豊かさを支えています。そんな「マイワシ」が主役となるのが、『IWASHI LIFE』です。
担当者に聞いてみた
リニューアルした「IWSHI LIFE」について、魚類展示課の久崎さんに話を伺った。
なぜこのタイミングでリニューアルをしたのか
「IWSHI LIFE」は、20周年記念事業としてスタートしたプログラムです。リニューアル前は、館内に取り付けていた舞台用のライトを使用していました。しかし、既存の舞台用のライトでは、演出上、餌を投入できる場所が1か所しかなく、イワシの躍動感を水槽全体で伝えきれなったのが歯がゆい点でした。
また、舞台用のライトで色の演出をする時は、カラーフィルムを入れるだけなので、音楽に合わせて色を変えたり、色の立体感を出すことができませんでした。
そんな中で、当プログラムが2周年を迎えたことをきっかけに、照明設備と音響設備をバージョンアップしました。照明設備と音響設備を強化したことで、音の重みが増し、色の立体感を出せるようになり、イワシ動きに合わせて水槽全体で躍動感のある演出を作れるようになりました。
「IWSHI LIFE」の楽しみ方
巨大な塊となって群れ泳ぐイワシの姿が光と音に彩られると、過酷な自然界を生き抜く力強い生命の躍動感を感じさせてくれます。その躍動感を光と音と共にお楽しみください。