堤防から手軽に狙える小グロ。煮ても焼いてもおいしい魚だ。今回は釣り好き店主(藤まる食堂)がおすすめする「小グロの姿煮」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松田正記)
小グロのおいしい時期
九州地方の小グロは一年を通して狙えるものの、春から秋に釣れるものが丸々と肥えておいしい。とくに、釣り人がたくさん訪れる堤防だとエサが豊富なためか、かなり美味。
ただし、少し大きくなって「生殖機能」を持ち始めたら、冬のものが一番。釣れる大きさによって判断しよう。
手のひら以下はリリース
釣れるサイズは15~25cmが多く、まれに30cm級が交じる。食べる分だけを持ち帰り、手のひらよりも小さいものはリリースしてほしい。
小グロの下処理
釣れた小グロは、そのままクーラーに収めるだけでOK。自宅に着くころは、いい感じに絞まっている。クーラー内は「潮氷」にしておこう。
自宅での下処理
持ち帰った小グロはシンクに移し、軽く水洗いする。次にウロコを剥し、腹側から包丁を入れてワタとエラを取り出せば下処理は完了だ。
霜降り
ここからは煮る工程。まずは魚に切り目を入れて鍋に投入。
次に水を注ぎ、ひと煮立ちさせて霜降りにする。あとはお湯を切り、調味料を入れていく。
割り下
・濃口しょう油1
・みりん1
・砂糖0.5
煮詰める
鍋を火にかけること10分前後。調味料が半分くらいに煮詰まり、少しとろみがつけば完成。丸ごと煮ることで濃いだしが出て「ヤバ級」の旨さになる。
ポイントは、吹きこぼれに注意しながら、強火、中火、弱火の順番で煮詰めることだ。調理工程は難しくないので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
<松田正記/TSURINEWSライター>