釣魚の食べ方は色々ですが、魚種によってはちょっと水っぽくて生食では物足りない、もしくは飽きてしまうというものも。そんな時にオススメなのが干物食です。オススメの海釣りターゲットを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
干物食のススメ
釣った魚を美味しく食べることも釣りの楽しみですが、中には食味がイマイチな釣りターゲットも。生食では物足りない味わいが淡泊な魚や、身が水っぽい魚は干物にしてみてはいかがでしょうか?
干すことで驚くほど美味しく化ける魚も多いほか、生食ばかりで飽きてしまった場合にはまた違った味わいが楽しめます。
干物には小型魚がオススメ
釣った魚を干物にする場合はおおよそ40cmまでのサイズがベスト。大きすぎると下処理が大変なうえに干す時間が掛かってしまいます。小型魚なら下処理も簡単でムラ無く均等に乾燥させやすく、自家製でも上質な干物が作りやすいです。
脂が少ない小型の魚の旨味を引き出してくれるので、生食用には大きめ、干物用には小ぶりな魚を使うと良いでしょう。
干物が美味しいワケ
どうして干物にすると脂が少ない魚でも美味しく感じられるのでしょうか?最も重要な要素が「水分」です。本来旨味が多い魚も身に含まれる水分が多いせいで淡泊な味に感じてしまうことも。干すことで余計な水分を飛ばして魚の身に含まれる旨味の濃度をグッと上げられます。他の食べ方では分からなかった美味しさに気づかせてくれる魔法の調理法です。
また、干物を作る過程で塩水に漬けて旨味を引き出しつつ塩の浸透圧で身を引き締めます。塩水に漬けると「立て塩」と同じ要領で均等に塩味が付けられる副次的効果も美味しさを感じる理由のひとつです。干物を焼くとジュワーッと浮かぶ脂と良い香りが食欲をそそります。五感で楽しめることも干物の魅力ではないでしょうか。