春の岸和田一文字にデカアジの群れが到来!しかし釣果情報のようにはいかず2回連続で惨敗。めげずにGWの三度目の釣行でようやく、朝マヅメの一瞬を逃さずにデカアジ3匹を好捕することができた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
岸和田一文字の釣況
冬の閑散期が明けた2023年4月上旬、岸和田一文字に青物とデカアジの釣果情報がほぼ同時期に舞い込んだ。こうなると釣り人は急増。岸和田一文字に渡している岸和田渡船はインターネット事前予約制を再開し、始発便の乗船券ならぬ乗船権を手に入れないとまともな釣り座に入れない悩ましい状況が今年もスタートした。
私(筆者)も手をこまねいているだけでは釣果は得られないと、仕事中の隙間をかいくぐって岸和田渡船の予約専用ページにアクセストライ。結果、4月に2度の始発便予約に成功。しかし、意気揚々と臨んだ二度の釣行は、中サバとガシラ(カサゴ)が各1匹、デカアジには少し物足りない中アジ1匹と、2回連続で惨敗。ホームページに連日掲載された地元常連の二桁釣果とは比べようもない貧果に打ちひしがれた私ではあったが、大半のルアーマン達もノーバイトに終わる厳しい状況に。
暦が進むにつれ、ルアーオンリーの釣り人は減り、サビキ釣りとの併用で臨む釣り人が増え、岸和田一文字の主役は青物からデカアジへ移行していったかのようだった。
デカアジが釣れるポイント
岸和田一文字は、沖一文字(通称:沖の北)と旧一文字の2本の防波堤の総称で、波止全体で見ればスペースは十分にあるものの、デカアジが釣れているのは沖一文字の内向きで、北端付近か中央のオイルフェンス付近のごく狭いポイントに限られていた。
釣行日を決めたら、間際の釣果情報を細かくチェックするとともに、釣行当日には船長や地元常連から釣れているポイントについてアドバイスを求めるのが吉だ。
なお、岸和田一文字など、泉州・泉南エリアの釣り場の詳しい特徴その他の解説は、過去の投稿「大阪湾の沖波止紹介:岸和田&泉佐野一文字 都市近郊でアクセス良好」を参考にご覧いただきたい。
沖一文字へ渡る
何としてもまとまった数のデカアジを手にしたいとネット予約に精を出し、GW中の5月4日に奇跡的に始発便の予約に成功。当日はホームページの指示に従いフィッシングマックス泉大津店の駐車場からマイクロバスに乗り換えて、忠岡漁港にある岸和田渡船の乗船場に深夜3時前に移動。
事務所で乗船手続きを済ませると、乗船場には既に多くの釣り人達が列をなしていた。大半はルアーマンだが、エビ撒き釣りを得意とする地元の釣りクラブのメンバーのほか、私と同様にデカアジ狙いの釣り人も混じる。GWとあってファミリーも4組ほど見かけた。
始発便は約40人の熱気溢れる釣り人達を乗せ、3:50の定刻に出船した。先に旧一文字に立ち寄り、数人の釣り人が降り立ったが、その中に1組のファミリーがいた。魚影は薄くとも、混雑を避けてのんびり釣りたいのかなと微笑ましく見ていたが、実はこのファミリーが後に釣果情報の主役に躍り出ることになろうとは、この時点では知る由もなかった。
大半の釣り人は沖一文字が目当て。船着き場に着くと、釣り人達は目当ての釣り座へと一目散に散っていく。私も負けまいじと、船長の勧める北端付近へと急ぎ足で向かい、ベストポイントと思われる場所に釣り座を構えた。
サビキ釣りタックルと仕掛け
デカアジ狙いのタックルは、竿下サビキ釣りとウキサビキ釣りの2組を準備していたが、船長の話では竿下サビキ釣りがメインとのこと。竿下サビキ釣りのタックルは磯竿5号5.4mに、ミチイト4号を巻いた両軸リールをセット。撒き餌カゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介する。
サビキは白色のケイムラタイプのスキンで、ハリスはデカアジに対応できるよう、絡みにくく耐久性のある太ハリスを選択した。さらに私は一工夫ならぬ二工夫を施す。夜明けまでの集魚効果を狙って、クッションゴムの上にケミホタルブルー50を付けたほか、下のほうの撒き餌カゴはカゴテンビン仕様にして、テンビンの先にもサビキをセットし、こちらにはアクセントとしてオキアミを付ける。
こうした工夫で釣果が得られる可能性は高まるのは、過去に経験済みだ。波止際は水深が8mほどで、タナは底ギリギリをわずかに切るイメージで、時合いまでは置き竿にしてアタリを待つ。