12月3日、一段と冷え込みも強くなった奈良・布目ダムへヘラブナ釣行。さわりからのチクッとした小アタリできれいなヘラブナが連発した釣行を攻略法と併せて紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・久保一美)
布目ダムでヘラブナ釣り
ダム湖も本格的な寒の時期に入り、ヘラブナ釣りは低水温下で大変難しいシーズンである。そんな中、釣友の高浦さんを誘って、12月3日に奈良・布目ダムの本湖で竿を出した。当日、午前7時の気温は1度とかなり冷え込んでおり、ヘラブナのもじりもほとんどなく、釣り人も大半はワカサギ狙いだ。
副ダム下流の竹藪下へ入り、まずは釣り道具を持参せずに足場などの確認をするために水際まで下りてみると、釣り台もセットしやすそうだったので、ここで2人並んで釣りをすることにした。
当日のエサ
1カ月前の早朝なら、もじりも活発であったが、そのもじりも水深のあるポイントのみで、しかも単発だ。とりあえず、2人とも17尺の竿をセットし、水深を測ってみると約4.5mだった。底釣りではなく、ウキ下約3mの深宙釣りとした。
問題はエサだ。バラケとグルテン、あるいは両ダンゴ、最悪な場合は段差の底釣りとして食わせの感嘆を使用することにして3種類を用意した。まずは、一にも二にもヘラブナをタナに寄せるため、両ダンゴで狙うことにした。エサは凄麩400cc、ガッテン200cc、グルバラ200cc、ダンゴの底釣り冬50ccに水200ccでブレンドした。
ヘラ特有の「さわり」
午前7時40分に第一投。活性が低いため、温かいコーヒーを飲みながら、なじみ切りを繰り返した。時折、ワカサギがスレで掛かる程度だ。
ところが11時頃に、ワカサギとは異なるヘラブナ特有の「さわり(気配)」が出始めた。すぐにエサを手水で柔らかくし、しかも芯残りさせるように調整した。すると、なじみ終えたウキが少し返った瞬間、チクッと一節入った。反射的にアワせると待望のヘラブナが掛かった。サイズは37cm。だが、この時期特有の小アタリで、1尾目のヘラブナが釣れたことに満足だ。
検寸していると、右隣の高浦さんも竿を曲げた。これは38cmの体高あるヘラブナだ。2人揃って釣ったことで、寒さも忘れてしまった。コンスタントには釣れないが、昼食前には私が40cmを釣ってランチタイムとした。
40cm含め3連発
後半戦もエサ、タナをかえずに小アタリに的を絞ったが、北風が強く、しかも時折小雨のおまけ付きで、指先まで冷たい。ただ、14時半頃からウキへの気配が多くなり、さわりからのチクッという一連のアタリで40cmを含め3連発。高浦さんにも、柔らかく芯残りするエサに調整するように勧めた。
この日はダンゴの底釣り冬で、若干エサ全体に比重を持たせたことが正解で、高浦さんも2連発だ。サイズも36~40cmが主体で、尺半級の大型は出ないが、私は8尾、高浦さんも5尾の釣果で満足顔だ。