7月初旬の梅雨空の下、三重・度会郡南伊勢町からマイボートで泳がせ釣りとルアーフィッシングを楽しんできました。タイラバでマダイなどと出会えた釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松永美則)
五ケ所湾の特徴
三重・度会郡南伊勢町にある五ケ所湾は、風光明媚な景色が特徴で、周囲を山々に囲まれた穏やかな海です。内海であるため、外洋が荒れたり、多少の風が吹いていても出船可能な日も多く、凪の日にはシーカヤックで釣りをしている人も見かけます。
水深は20mから深くても30mまでで、砂地と泥の地形が多く、起伏が少ないなだらかな海底となっています。過去にこの海域で釣れたのはシロギス、カワハギ、アジ、サバ、マダイ、ヒラメ、マゴチ、ハモ、イナダ、マハタをはじめとした根魚など釣り物はさまざまです。6月初旬の釣行では81cmのヒラメやシロアマダイ、イシモチなど美味しい魚が釣れました。
当日の状況
7月5日、天候は梅雨真っ只中で数日前から前日の夜まで雨。そして、当日の午後からも雨の予報でした。
潮汐は、満潮が朝5時で干潮が正午過ぎだっので6時に出船し、5分ほどの航行で宿田曽~宿浦の沖合いを目指します。前日までに降り続いた雨が結構な量で、水潮の影響が考えられました。
当日のタックル
当日は泳がせ釣りとタイラバの2本立て。
▼泳がせ釣りのタックル
・ロッド:ライトゲームXV・MH-180
・リール:ライトゲームICV150H
・ライン:PEライン1号
・仕掛け:エレベーター式(自作)
フロロカーボンライン5号を60cmに丸セイゴ12号を鼻掛け用、伊勢尼15号を背掛け用に結びます。オモリは20号を使用しました。
▼タイラバ用タックル
・ロッド:紅牙X・69MHB
・リール:紅牙ICS103
・道糸:PEライン1号
・リーダー:フロロカーボンライン4号
タングステンのヘッド45gから開始。
竿受けにかけて泳がせ釣りのアタリを待ちながら、タイラバをする計画。まずは泳がせ用のエサとなる小魚を狙います。
泳がせのエサは小サバ
前回のヒラメはアジの泳がせで釣れたので、本当はアジを釣りたかったのですが、小サバが釣れました。アジではありませんでしたが、エサにするにはちょうど良い大きさなので、鼻と背中にハリを掛けて投入します。
1時間が経過したところで、タイラバをしている横で泳がせをしていたロッドが絞り込まれました。急いでタイラバを回収してアワせたところ、一瞬の重みを感じた後、すっぽ抜けてしまいました。回収した子サバの背中には食いついた跡が残っていましたが、背中に掛けたハリまで到達していなかったのが残念。
1尾目はエソ
水潮でありながらも魚の活性は高いようで、エサをかえて再投入していた小サバに再度ヒット。今度はしっかりとハリ掛かりしてドラグが滑る強い引き。楽しいやり取りで浮かせると、茶色の魚体だったのでマゴチかと思われましたが残念ながら大きなエソでした。
SLJでロックフィッシュ
気を取り直してタイラバを再開していると、ワカシが5、6尾追いかけてきているのが見えたので、エギングロッドに40gのメタルジグを結んでSLJ(スーパーライトジギング)を開始しました。
表層でチェイスをしてくるものの、スイッチが入らないのか、じゃれつくだけでフッキングしません。そこでいったん底まで落として、スローのワンピッチで誘いました。底から5m付近でヒットしたのは20cmほどのオオモンハタでした。釣友の櫻井さんはタイラバでカサゴを、中西さんも大きなカサゴを釣り上げています。
SLJでワカシゲット
しばらくSLJを続けていると、ワカシのスイッチがようやく入り、ジグにアタックしてくれました。やはり小さいながらも青物の引きは心地良く、楽しめました。
釣りの時には必ず偏光サングラスを装着していますが、海面の光の反射を押さえることができ、海中の様子が分かりやすいのと、ルアーなどが飛んできて目に当たるのを防ぐ意味でも、ぜひ釣りの際にはかけるようにしてほしいと思います。
タイラバではバラシ多発
今年はエソが多く釣れる印象で、タイラバをやっていてもエソばかり食いついてくるので、流すポイントをかえ、エソを避けることにしました。すると、かえたポイントですぐに「ガツガツガツ」と言う、マダイ特有のアタリが!
「よっしゃ」と思った瞬間、ポロっと外れてしまいました…。完全に乗ったとは思っていなかったので「まあ、バレても仕方がない」と気持ちを切りかえます。