何世代もの家族や親族が一緒に楽しめるのがファミリーフィッシングだ。今回は初夏にオススメの3つの釣りと、釣り場を選ぶ上での考慮したいコツについて紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
初夏のファミリーフィッシングの魅力
釣りといえば、1人でじっと待つスタイルを想像する方も多いだろう。しかしファミリーフィッシングは、家族で一緒に釣りをするスタイルのことで、会話をしながら釣りを楽しむことができる。
初夏のタイミングは狙える魚の種類が多く、数釣れる場合も多いため、良い釣果に恵まれる場合が多い。
また、最近は子供がゲームばかりして外で遊ばなくなり、視力の低下や運動不足を心配している親御さんも多いだろう。ファミリーフィッシングは外で気軽に楽しく魚を釣ることができ、美味しく食べ、それに加えて命の大切さなども学ぶことができる。
そして、釣った魚を家族で処理して料理し食卓を飾る。夕食では楽しかった釣りの話をしながら、釣ってきた魚をいただく。これこそ理想的な食育につながると、筆者は思っている。
オススメしたい3つの釣法
そこで、ここからは初夏のファミリーフィッシングにオススメのターゲットとして、釣法別に紹介していきたい。新型コロナウイルス禍が治まるのを祈りつつ、収束後の皆さんのお楽しみになれば幸いだ。
サビキ釣り:アジ・サバ・イワシ
アジやイワシ、サバ、サッパなどの小型回遊魚は、食卓になじみ深い魚の一つだろう。これらの魚は主に漁港や釣り桟橋などで釣ることができ、主に「サビキ釣り」で狙うのが一般的である。比較的簡単にたくさん釣ることができるため、ファミリーから上級者まで人気の釣りである。
サビキ仕掛け
使用するのは3m前後の磯竿で3号前後、リールは2500番前後のスピニングリール、道糸は3号のナイロンラインが良いだろう。市販品のサビキ仕掛けとサビキカゴを使用すればセットも簡単だ。
サビキ釣りの方法
釣り方は、まずカゴにアミエビを入れ、足元に落とす。底までカゴを落としたら、竿を2回ほど上下させて止める。上下する幅は50cmほどで良い。上下させることによって、アミエビを水中にバラまき、止めた時に魚が食いつくという流れだ。これが基本的なサビキ釣りの釣り方である。
ちょい投げ釣り:キス、ハゼ
海底付近を住みかとするキス、カレイ、ハゼはクセのない白身で、食べると絶品。これらの魚は、砂浜や漁港でチョイ投げ」という釣りで狙うことができる。ちょい投げという名前の通り、軽く投げて放置しておくだけでも釣れることから、近年注目されている釣りの一つだ。
ちょい投げ仕掛け
竿は2~3mの万能ロッドやルアーロッド、リールは2500番前後のスピニングリール、道糸は3号のナイロンラインで問題ない。仕掛けはチョイ投げ用テンビンに流線バリなどを仕掛け図のようにセットする。
チョイ投げでの釣り方
釣り方は、まずハリにイシゴカイまたはアオイソメなどの虫エサを刺して、沖へ向かって軽く投げる。底に付いたら、そのまま放置するか、ゆっくりと手前に引っ張ってくる。より良い釣果を得るには後者の方が良い。そうするだけでキスやカレイ、ハゼを釣ることができる。
管理釣り場のエサ釣り
ニジマスは鮮やかな模様をした魚で、上級者にも人気の魚である。河川の中流域や上流域にも生息しているが、今回は管理釣り場(釣り堀)でのニジマス釣りを紹介する。
主に管理釣り場では「ウキ釣り」でニジマスを狙うことが多く、魚からの反応をウキが示してくれるため、初心者でも分かりやすい。
ニジマス用仕掛け
竿は3~4mのノベ竿、道糸は1号のナイロンラインで良いだろう。仕掛けは玉ウキとサルカン、ガン玉、マスバリを使用し、仕掛け図のようにセットする。
ニジマスの釣り方
釣り方は、まずハリにエサのイクラをつけて、そのまま投入する。基本的に放置をしてアタリを待つが、なかなか反応がない時にはたまに動かすと反応が得られる場合もある。