【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そう

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そう

コウナゴを捕食するため、産卵を終えたメバルの活性が上がるのが2月後半から。また意外と知られていないことだが、脂が乗っておいしくなるのは、これからの晩春から初夏にかけてなのだ。伊勢湾周辺の船釣りにおけるメバル釣りについて紹介しよう。

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船釣り エサ釣り

伊勢湾メバル釣りのエサ

エサは時期によっても若干は違ってくるが、もし手に入るなら生きたイサザがナンバーワンであることは間違いない。しかし高価ということもあり、一般的には冷凍のイサザやイカを薄く細く切ったもの、また水温が上昇してきてからの浅場では、モエビやウタセエビなども一般的なエサだ。

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そうエサは生きイサザが最高(提供:週刊つりニュース中部版 APC・内藤政弘)

近年私はコマセを使うメバル釣りの場合、イカの短冊を多用する。生きイサザは別として、エサ持ちが良く食いがいい場合なら食いにほとんど差はなく、手返しは断然良くなる。

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そう浅場ではモエビやウタセエビも(画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・内藤政弘)

伊勢湾メバルの釣り方

釣り方は至ってシンプル。仕掛けを底まで落とし、基本的には船長の指示ダナまで上げ、仕掛けはあまり動かさずにアタリを待つ。アタリがない場合、サオをゆっくりと持ち上げてタナを探り、アタリがなければ少しイトを巻きその上のタナを探る。私の場合潮の速さにもよるが、探るときは底から10mほど上まで探ることもしばしばある。

それでもアタリがない場合はいったん底まで落とし、底付近を丁寧に誘うことも。ただし底付近を探る場合は、あまり底に着け過ぎないよう細心の注意を払いながら、根掛かりに気を付けよう。

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そう根掛かりには注意を(提供:週刊つりニュース中部版 APC・内藤政弘)

今年は現在のところ、メバルの活性があまり高くないこともあり、メバルが浮いてくることが少ない。そのため底中心の釣りとなっているが、それでも7m程度は時間帯によっては浮いてくることもあるので、底ばかりではなくしっかりタナを探ることも忘れないようにしよう。

アタリがあった場合、基本的にはそのタナで追い食いを待ち、アタリが止まったら少し巻き上げまた待つ。アタリが途切れたら仕掛けを上げるという流れが基本だ。

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そう可愛いメバルの釣果(提供:週刊つりニュース中部版 APC・内藤政弘)

難しく考えなければメバル釣りは非常にシンプルだ。それではなぜ釣果に差が出ると思う人もいると思うが、ここからはちょっとしたテクニックの話をしよう。まずメバルを食わせるコツは、できるだけ仕掛けを動かさないこと。それで食わないときは、非常にゆっくりサオを持ち上げ、持ち上げたところでいったん止め、そしてゆっくり下げながらアタリを待つ。

あまり急激に仕掛けを動かすと、メバルを驚かせてしまう場合があるので、ゆっくり動かすことが重要だ。またアタリがあっても絶対にアワせない。しっかりと食い込むまで待ち、次の追い食いを待つ。

追い食いのポイント

ここで追い食いをさせるためには、まずメバルが仕掛けの上部に食ったのか、それとも下部なのかを推測する。メバルの大小によってアタリの強さが違うので一概に判断できないが、一般的には仕掛けの上部に食った場合の方が、アタリが強く出る傾向が強い。下部になるにつれ、徐々に伝わり方が弱くなる。

そのアタリの強弱で仕掛けを少し持ち上げるかそのままで待つか、それとも送り込むか考える。その際ポイントがカケアガリかカケサガリによっても判断が違ってくる。

カケサガリの場合、私の場合は仕掛けを送り込む場合もある。しかしこの釣り方は食ったメバルが外れることも多く、根掛かりのリスクもあるのであまりお勧めしない。

また追い食いを待っている間に、メバルが口からエサを吐き出すことも多く、それがコマセ代わりになってさらなる追い食いになることもある。

【東海2020】これから旬の『伊勢湾メバル釣り』解説 追い食いを目指そうメバルの一荷(画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・内藤政弘)

また追い食いをさせた後、巻き上げるタイミングはアタリが途切れたらゆっくりと巻く。特に最初の数メートルはできるだけゆっくり巻き、さらなる追い食いがないかを確認しながら巻き上げよう。

その際にまたアタリがある場合はいったんそこで仕掛けを止め、さらなるアタリがないか待ち、アタリがないようであれば、またゆっくり巻きだす。5m前後巻いてアタリがないようなら、そのまま水面まで巻き上げよう。

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