芦ノ湖の釣期は、3月1日がルアーフライ限定特別解禁、翌2日から12月14日までが通常解禁となる。解禁直前、関東屈指のレイクトラウトフィールド芦ノ湖のポイントを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
季節ごとの釣り方
芦ノ湖では、季節に応じて釣りのスタイルを変えることが求められる。
春
初期の芦ノ湖では、養殖魚のニジマスを狙う。ルアー、フライともにキャスティング中心の釣りになる。ルアーなら5~12gのスプーン、フライならシンキングラインタイプⅡ~Ⅳのストリーマーの釣り。
初夏
初夏になれば、ルアーはミノーイング、フライはフローティングラインでのドライワカサギ、カメムシなどのビートルフライ。
盛夏
盛夏は、ルアーはレイクジギング、フライではハーリング、ゾンカージギング、ダウンショットゾンカーなどの深場中心。
秋~
秋に入ると魚が徐々に浮いてくる。朝夕はキャスティング、日中は深場の釣り。
季節が進むにつれて魚たちは浅場に入ってくるので、12月に入ればキャスティングの釣り。
芦ノ湖での釣れ方パターン
魚種毎の魚のタナを把握すること、流れのある生きた水の場所を見つけ出すこと、雨後の濁りやターンオーバー、水温などの水況を見極めること、それによって魚はどう動くかを読む。これらを総合的に判断できる能力を養うことこそが攻略のカギとなる。
ロープが張り巡らされた各湾奥のように、ファイトの際にロッドワークを必要とするポイントは確かにある。だが、どれだけ魚の生態を熟知しているかで釣果が左右されるのが同湖。盛夏に底層で釣れたブラウンやコーホーはタモに収まったときワカサギを吐き出すことがよくある。
捕食対象は明らかにワカサギだ。魚探でベイトの動きを把握し、それを釣る。居着きのブラウンやイワナは、カケアガリをどんどん移動しながら探っていく。回遊性のニジマスやサクラマスをキャスティングで狙うなら、回遊ラインの岬周りで待ち伏せ。
釣行当日にどれが当たるかは分からないが、魚の生態を知ることがすべてだ。
そして、警戒心を与えないように静かに釣ること。難しい釣り場ではあるが、釣れれば美形ばかりだ。根気よく通い詰めれば必ず至福の時間が訪れる。ぜひ、今年は芦ノ湖に挑戦してみてほしい。
<週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也/TSURINEWS編>