昨シーズンの日本全国でのシラスウナギ採捕量は過去最低の3.7t。でも、ご安心を!今シーズンはすでに昨年の数倍の採捕量となっています。ウナギ好きの日本人にとっては気になる、シラスウナギの生態~問題点、さらには蒲焼きの価格について説明します。
(アイキャッチ画像出展:photoAC)
今年はウナギの価格が下がる?
1番気になるのはウナギの価格です。今年は蒲焼きが安く食べられるのか!?例年と比較してシラスウナギの採捕量は多いですが・・・。
価格はすぐには変動しない
【ウナギの養殖について】の項にも触れましたが、シラスウナギとして養殖業者に販売されてから半年~1年ほどの期間を要するのと、取引価格が大幅に変動し、足りない分は海外から輸入した稚魚で補充するため、いきなり大幅に安くなることはありません。
20年ほど前に、ウナギがとても安かった時期があります。消費、輸入量がピークだった平成12年ごろは、中国でヨーロッパウナギの養殖が大変盛んでした。そのため、安く取引されて、惣菜で手軽に買える魚でした。しかし、そのヨーロッパウナギも激減し、さらに貿易規制がなされ、その後の供給量は3分の1に減少。結果、日本国内でのウナギの価格が大幅に値上がりしてしまいました。
というわけで、気になるウナギの価格は残念ながらここ数年よりは少し安くなるという程度で、全国的に実感できるほど安くなるわけではないと予想されます。
<四家/TSURINEWS・デジタル編集部>