水温低下のタフな磯フカセ釣りを攻略 試行錯誤を楽しむ【和歌山・南紀】

水温低下のタフな磯フカセ釣りを攻略 試行錯誤を楽しむ【和歌山・南紀】

いよいよ寒グレシーズンに突入。満を持して南紀・萩尾に出撃した。中型グレが好調な萩尾であったが、顔が青ざめるような状況に冷や汗たらたら・・・(汗)。あらゆる引き出しを開けまくって、グレを狙ってみた。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・田中耕二)

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海釣り 磯釣り

水道狙って尾長グレ32cm

後半戦は、大平瀬との水道を狙ってみる事にした。ハリスにG8を追加し、サラシに負けないようにするとガツンと乗ってきたのは、32cmの尾長グレ。肩の荷が下りたが、次に来た奴はさらに良型だったと思う。

水温低下のタフな磯フカセ釣りを攻略 試行錯誤を楽しむ【和歌山・南紀】ようやくまずまずの尾長グレが(提供:WEBライター・田中耕二)

掛けた瞬間から足元に突っ込まれ、必死に防戦したがハリ外れ。向かってくる魚に対してアワセが甘かったのだろう。水道は良い感じだと思ったが、だんだんとサイズダウンしてコッパモードに。

水道のポイントを休めるつもりで沖向きに戻る。Sさんに状況を聞くと、やはりコッパ尾長のみとの事。足元には、相かわらず大型ゲストが乱舞。その下のグレを狙って釣るのは困難だ。沖を狙うしかない。

泡目でヒットもハリ外れ

おあつらえ向きに潮がゆっくりと沖に払い出した。大平瀬から出たサラシの泡が筋になって流れていく。チャンスだ。その泡目に仕掛けを打ち込み、追いマキエ一発。ウキがなじむ前にラインが弾かれた。ヨシと思ったのも束の間で、2度目のハリ外れ。

重量的に絶対、良型だったのに情けない。同じ泡目を狙うが、この頃から西寄りの風が強くなり、道糸が風に取られてうまくなじませられなくなった。こうなると魚は食わない。

ちょっと状況が分かったかもしれない。と言うのは、ポイント移動した直後は、型の良いグレが釣れる。その後、サイズダウンしてアタリが遠のく・・・。

風対策に磯フロロ2号を中ハリスとして3m追加し、直結で磯フロロ1.5号を1.5ヒロ取る。ハリは食い渋り対策に元輝グレ4号を選択。ウキは、エキスパートグレVの0Cで、風の中でも遠投できるように変更。

アワセを遅らせたのが仇に

この間、ポイントにはまきエサを入れない。休ませておいて一発必中で挑んだ次投。狙い通りにヒットさせたが、なんとチモト切れ。尾長にハリを飲み込まれたか・・・。ハリ外れを恐れてアワセのタイミングを遅らせたのが悪かった。

すぐにハリを結び直し仕留めたのは32cmの尾長グレ。手応えは、先の魚よりずいぶんと軽かった。やっと時合いがきたか・・・とSさんと沖を攻めるとサイズダウン。

試行錯誤の末の35cm口太

時刻は午後2時を過ぎて、納竿まであと30分程度。この日はその時間まで口太グレを釣っていない。口太を狙うとしたら、磯際か大平瀬との水道のサラシだと思い最後のポイント移動。

サラシの下で仕掛けを安定させるために仕掛け変更。ゼクトMの0αを1.5ヒロにセットし、ハリスにG8を打つ。サラシに乗って出ていくウキを何度も戻しながら仕掛けをなじませる。潮受けゴムがなじむ角度を見ながら張らず緩めず。

浅いタナでアタリが出るとコッパ尾長なので、オモリを追加し強制的にサラシの下でなじませる。潜ったウキを竿先で吊るような感じでアタリを待っているとコンッ。アワセを送ればギューンと竿先が締め込まれる間違いなく口太の引き。

ハリ外れしないかと緊張しながら浮かせてタモに入れた。35cmの口太だが本当にうれしかった。自分のアプローチが正解だったと思わせてくれる1尾だ。

悲しいのは、最初の1尾がデカいという事も正解だったようであり、この後はイスズミとコッパグレを釣って納竿となった。こんなに苦労したが、やはり寒グレは面白いな~。

<田中耕二/TSURINEWS・WEBライター>

▼この渡船について
浜中渡船
出船場所:和歌山県東牟婁郡串本町