大阪湾の船タチウオは徐々にポイントをかえながら、数釣りの盛期に入ってきた。12月5日は大阪・泉佐野の北中通漁港から出船する大型乗合船夢丸で洲本沖のタチウオに挑戦。思うように出ないアタリを、チタントップの柔軟穂先で見事に表現させてメーター級を含むタチウオが連発。この素材の必要性を改めて実感した。
（アイキャッチ画像撮影：TSURINEWS関西編集部・松村計吾）
TSURINEWS編集部
アルファソニックタチウオテンヤ190M
乗合船の皆が小型ながらもタチウオを釣ったところで、今度は水深100m超の深場へと移動した。ここではモヤッとしたアタリが連発して、コツンとかコンッと言うタチウオらしいアタリではほぼ掛からない状況に遭遇した。周囲でもアワせている人は多いがなかなかヒットに至らない感じだ。
そこで、今度は今年秋に発売されたアルファソニックタチウオテンヤ190Mに持ちかえた。この竿のコンセプトは、まずオールラウンダーであり、乗せからキビキビとした誘いまでを網羅できるスタイル。175に比べるとかなり穂先から胴に乗る調子で、まずは定番のフワフワとした誘い。
190の曲がり具合（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村）スレたタチウオのバラシを軽減
この時点でタチウオのアタリは非常にスローで、テンヤをステイさせて少し待っていると、モワ～と波の揺れとも取れるような反応が出る。ここで、そのアタリを見逃して巻き上げると付いてこない事も多い。逆に反応あり・・・と判断してその場でフワフワとさらに誘いをかけると、穂先に出る反応が徐々に大きくなってくる。タチウオも我慢ができなくなるのだろう。
テンヤをステイさせていた下地さんの竿がほんの少し押さえ込まれ、そのままスーッと柔軟な竿を曲げ込むかのように入っていくところで大きくアワせた。この曲げ込みに付いていける、やや胴に乗る調子が合っている。これが極端な先調子でやっていると、竿を押さえ込んだ瞬間に、パッとタチウオがエサを放すのが分かる。タチウオも竿の硬さの違和感を感じているのか・・・。そんなアタリでヒットしてくるタチウオは総じてデカい！
乗せ掛けで掛けた（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村）大型タチウオの時合い到来
乗せるように大きくアワせた下地さんの竿がグイッと曲がり込み、今までにない重量感が乗っている。浮かせたのは余裕で1mを超す良型タチウオだった。いよいよ、良型タチウオの時間帯に突入だ。
良型タチウオがヒット（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村）ただ、時合いの最初こそスローで鈍いアタリできっちりと乗るまで追わせるような釣り方が合っていたが、徐々にタチウオの活性が上がると今度は、反応が早くなってきた。そして、フワリフワリとした誘いよりも、ややキビキビとしたアクションや、テンヤに振動を与えるようなタタキのアクションに反応し始めた。
キビキビアクションで掛けまくる
そこで、下地さんは再び「175」に持ちかえてスピーディーに勝負をかける。小さくチョンチョンと誘いを入れると、極先調子の柔軟な穂先部分がツン、トンと明確なアタリを伝えてくれ、良型がどとうの入れ掛かり。
良型が連発モード（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村）結局、納竿の正午過ぎまでにメーター級7尾を含む28尾を仕留めた。今季の大阪湾のタチウオにピッタリあった竿だからこその釣果だが、タチウオシーズンはまだまだ続く。そして、これからは水温の低下とともに、徐々にアタリが小さく、鈍くなってくるのが例年のパターンだ。
チタントップで厳寒期の小アタリに対応
特にこれから厳寒期に釣れ出す大型タチウオはアタリが小さく、掛けてみて初めてドスーンと言う重量感に驚かされる事も多い。そんな冬のタチウオにもこのチタントップは十分対応できる。まだチタントップの世界を体感していないタチウオファンの皆様にはぜひともオススメの竿だ。
穂先の違い（撮影：TSURINEWS関西編集部・松村）初心者にこそオススメ！
下地さんによれば「まずチタントップの入門的なイメージならオールマイティーに使える190Mがオススメですね。175に関しては今までにないタチウオテンヤロッドの調子を出しているので、非常に面白い竿であり、特に目で楽しむには最高の竿だと思います」との事。
さらに「実はチタントップは柔軟なので折れにくい。と言う事は竿先を破損してしまいがちな、初心者にこそ使ってもらいたい竿なんです」と締めくくってくれた。
＜松村計吾／TSURINEWS関西編集部＞
