釣りに興味がない人でも、公園の池や川でオッサンやおじいちゃんなどが釣りをしている姿を見たことがあるだろう。その人が台に腰かけて竿を竿掛けに置いていたら、それは「ヘラブナ」という魚を狙っている釣り人だ。でも、この「ヘラブナ」は一体どんな場所で釣れるのか?今回はヘラ釣り場をさくっとご紹介。
1,野池
先ず、一番定番なのが、野池。公園の中にあったり、田んぼの間にあったりする池のこと。
ヘラブナは明治期に人工的に作られた魚種なので固有種は存在しない。そのため、どこの釣り場でも基本的には、外から放流されて繁殖している魚を釣っていることになる。
ちなみに、ブラックバスの生息する釣り場とヘラブナの釣り場は同じだと考えていい。なので、バサーのみなさんはよくヘラ師と遭遇することが多いはずだ。
2,河川
野池の派生系として川でもヘラブナは釣れる。それも利根川や荒川の本流のような水域の広い川から田んぼの脇水路のようなしょぼい川まで様ざま。
ただし、野池同様に基本的にはヘラブナが放流されている河川がメインとなる。
川の上流にあるダム湖などから増水や放水などでヘラブナが下流へ落ちてくる場合もある。野池に比べて流れ川育ちなので、釣れた時の引きが強いのが特徴的。
3,準山上湖
堅苦しい表現だが、いわゆる湖やダムのこと。
千葉県の戸面原ダム・豊英湖・三島湖、埼玉県の円良田湖のように何十年も前から定期放流されていてヘラブナの魚影が濃い釣り場が多い。また釣り方のスタイルとして、陸っぱりだけでなく、桟橋が設置されていたり、ボート釣りが可能な湖もある。
4,山上湖
準山上湖に対して、富士五湖を山上湖と呼ぶ。河口湖&山中湖はバサーの聖地として有名だが、あまり知られていないことに精進湖&西湖(富士五湖としてはマイナーな湖だが…)はヘラブナ釣りの聖地なのだ。
毎年夏になると湖面にはヘラブナ釣りのボートがズラリと並ぶ光景を見ることが出来るだろう。
5,管理池・釣り堀
ヘラブナ釣りの特徴として、釣り堀(トラウトで言うエリア)が関東圏を中心に多く存在することがあげられる。
ヘラ釣りブームの終焉とともに年々数は減少しているものの、最盛期には都内23区内にも十軒以上も釣り堀が存在していたのだ。
あの東京サマーランドにもヘラ釣り場が存在していたというから、ブームのほどがうかがえるだろう。
ちなみに規模が大きいものを管理池・管理釣り場、小さいものを釣り堀・ハコと呼んだりする。大きい池ではメーカー主催の全国大会やイベントのども開かれるほどの収容人数を誇る池も少なくない。
釣り場のスタイルはいっぱい。
こここに挙げただけでも、意外にヘラブナ釣りの釣り場には様々なスタイルがあることがお分かりいただけただろうか。
しかも、ヘラブナ釣りは一年中釣れるし、同じ淡水の魚であるブラックバスよりも数が釣れるのが魅力(管理池だと上手い人だと釣果100枚以上は普通)。
興味がわいたら、ぜひ釣具店のヘラブナ釣りコーナーへ足を運んでみては?
<高崎/TSURINEWS・関東編集部>