初夏の陸っぱりエギング徹底解説 タックル&狙うべきポイントと釣り方

初夏の陸っぱりエギング徹底解説 タックル&狙うべきポイントと釣り方

新緑が芽吹く初夏のエギングは一年の中でもっとも大型が狙いやすい季節だ。産卵を控えたアオリイカが接岸し、あちこちから2kgを超える大物の釣果がきこえる。エギングを始めたばかりの人には1kgの壁は厚くなかなか越えられない。しかしながら釣れる潮や時間を読むことで上級者と同じような釣果を上げることも可能だ。タックルやシャクリ方などの技術と同じく、イカの習慣や行動などの知識を身に着けることでエギングのステップアップができる。今回は春~初夏にかけてのエギングを紹介したい。

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エギング&イカメタル ソルトルアー

いざアオリイカを狙いに

ゴールデンウイークも真っ只中の5月2日に鹿児島県の佐多岬にエギングに出掛けた。

佐多岬は大隅半島の先端で私が住む所からも3時間半ほどかかる。交通の便が悪い分エギンガーは少ないが、防波堤が少なく地磯からの釣りが多くなる。

当日は午前3時に現地入りして朝マヅメまで釣り場で待機した。もうそろそろ明るくなる4時30分にサオを出して30分ほどしたときに友人に待望のヒット。

暗くてよく見えないがものすごいドラグ音でエギを持っていくのが分かる大物はエギを横抱きしたままハリ掛かりしていないことが多いので、ポンピングせずにサオを立ててリールだけを巻くようにアドバイスした

友人に2kg級

5分ほどかけて慎重に寄せるとそのサイズにビックリ!デカイ!波があったのでランディングしやすい場所まで移動して私がギャフ入れをして無事ランディングできた。

エギスタ3号をがっちり抱いたのは2kgの大物アオリイカであった。

その直後に私のサオ先にもモゾモゾとした違和感があったのでサオを立てるようにしてアワセを入れた。しっかりフッキングが決まったが、グイグイ引っぱられる強い引きだったためドラグを緩めた。近くまで寄せると予想通り、足1本でのヒットだったので張らず緩めずのファイトで慎重にギャフ入れをした。

先ほどのサイズには及ばなかったが私も1kgをキャッチできた。

初夏の陸っぱりエギング徹底解説 タックル&狙うべきポイントと釣り方1㎏オーバーをゲット

産卵期のアオリイカ

釣行したのは大潮前日の中潮だったということもあり産卵で接岸してきたイカに出会えた。釣り上げた友人のオスのアオリイカは白い液体を吐いたのでまさに産卵行動直前の個体であった。

潮と時間を読んで釣行したお陰で友人は初の2kg、そして私も1kgと満足の遠征釣行となった。

初夏の陸っぱりエギング徹底解説 タックル&狙うべきポイントと釣り方友人は2kg級を!

<週刊つりニュース西部版 河野剛志 /TSURINEWS編>

▼この釣り場について
佐多岬
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年5月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。