我々渓流師を楽しませてくれた渓流釣りは、10月を過ぎて数多くの河川で禁漁期に入った。渓流餌釣り師として、この期間に行っておきたいことを一挙に紹介しよう。是非、禁漁期間を有益な物としてほしい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
釣具の手入れ
先ずはシーズンを通してお世話になった道具の手入れから紹介したい。
延べ竿
渓流餌釣りで使用する延べ竿は、これからおよそ半年ほど使用しないことになる。竿を全て分解し、中まで丁寧に掃除をするチャンスだ。丁寧に水洗いした後、焦ることなく竿の中までしっかり乾燥させることが出来るだろう。詳しい手入れ方法については、こちらの記事をご覧いただきたい。
餌箱やビク
川虫やミミズ等、数多くの餌を収納していた餌箱。こちらは川の水で軽く水洗いして持ち帰る事が多いと思うが、この機会に自宅の真水で綺麗にしておこう。特に、留め具周辺に小石やゴミが詰まると破損の原因となるため、古いハブラシ等をつかってしっかり綺麗にしておきたいところだ。
こういった場所に注意(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)釣果を入れていたビク/クリールも、放置は悪臭の原因となるので、しっかり洗浄しておこう。洗浄後はどちらも直射日光が当たらない日陰でしっかりと乾燥させ、収納しておきたい。
タモ網
ネット部のホツレや枠・柄など、各所に破損がないかをチェックしよう。ネット部の小さな穴など、修復が可能な場合は丁寧に補修しておきたいところだ。枠や柄が破損して修繕が難しい場合は買い替えとなる。秋や年末にあるであろう在庫処分セール、年明けの新春セール等が狙い目だ。
ある程度はこのように補修可(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)偏光サングラス
分解できる場合は可能な範囲で分解し、中性洗剤(台所洗剤)を用いて綺麗に洗浄したい。特に耳に引っ掛ける部分、鼻に充てるパーツは汗が付着していて錆びる危険性があるので、注意したいところだ。その後はしっかりと乾燥させてから、破損しないよう丁寧にケースに収納しておこう。
偏光サングラスの洗浄もマスト(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)ウェア類
フィッシングベストやベルト、グローブといった身に着けるウェア類は、選択可能であれば洗剤で洗浄しておきたい。洗浄が難しい物は、消臭除菌スプレーなどを振った後、何日か天日干しにするのがオススメだ。
ただし、干しすぎによる紫外線劣化には気を付けて頂きたい。ウェーダーは、本格的に洗浄したい場合は中性洗剤を入れた水を中(足の部分)にぶち込み、揉み洗いの後に何度か真水ですすぎ、天日で干す。著者は生地を裏返して干している。
小物類
針ケースやオモリケース、水温計といった小物も、遡行中に水没している可能性がある。放置すると錆びて使用できなくなる可能性があるので、全てベストから取り出して乾燥させておこう。
消耗品の記録付けと購入
続いてオススメしたいのが、道具に関する記録付けと追加購入だ。詳しくみていこう。
針
今シーズン、「どのサイズ」を「何袋」使用したかといった記録をつけておくと、翌シーズンに無駄に買い求めることが無くなので大変オススメだ。著者は2025シーズンに5号の針を12袋使用していたため、2026年シーズン開幕前に12袋購入しておいたところ、なんとピッタリだった。
実に気持ちがいいし、シーズン中の追加購入もゼロで済んだ。タイパ的にも良かったと言えよう。
使用頻度に応じてまとめ買い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)オモリ
渓流餌釣りでは、実に様々なサイズのガン玉を使用する。使用頻度が高かったオモリサイズを可能な限り記録しておき、こちらも来シーズン開幕までに必要数をコツコツ買いためておくのが良いだろう。こうする事で、解禁直前に「よく使用する2号とBが売り切れだと……!?」という事態を避けることが出来る。
目印
お気に入りの目印があるのであれば、気づいた段階で購入しておくと良い。なんせ解禁前は数多くの釣具店・通販店で品切れが続出するのだ。半年程度であれば劣化する心配も無いので、早いうちに手元にあると安心だ。
ライン
渓流餌釣りで使用するライン(水中糸)はべらぼうに細い。これだけは劣化の可能性があるので、シーズンオフに突入した段階での新規購入は控えた方が無難だろう。シーズンを通し、何号のラインをいくつ購入したかを記録・確認しておき、解禁前の2月に入った辺りで徐々に購入していくのがオススメだ。
「オフシーズンは安いから」と安易に買いだめして使用すると、劣化したラインで痛い目に遭うかもしれない……。
仕掛けはどうする?
今シーズン用に作った仕掛けが余ってしまった場合は、オフシーズン中に管理釣り場で使用するのがオススメだ。難しい場合は、残念ながら使用できる針・オモリ等のパーツ以外は処分した方が良い。
そもそも細糸を使用しているので、翌シーズンまで取っておくと確実に劣化してしまい、掛かった時に泣きを見ることになる。そういう意味でも、1回の釣行で幾つくらい仕掛けを消耗するか記録しておけば、無駄に処分する仕掛けも減るだろう。
仕掛けは越年出来ないもの(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)釣果の記録付け
最後は、非常に重要となる釣果の記録付けだ。詳しくみていこう。
記録の付け方
著者は自身のブログで毎年総括記事を書き、そこで事細かに釣り方やデータなどを記す形式を取っている。ブログ等の媒体が無い場合は、パソコン上で記録に残すも良し、手書きのノートや手帳に記録を残しても良い。詳しいやり方はこちらの記事でも紹介しているので、ご一読いただければ幸いだ。
記録すべき内容
著者が考える「記録として残すべき内容」は、以下の画像をご覧いただきたい。
著者が記録する内容の例(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)釣行後にいつも記録しているのであれば確実なのだが、もし記録していなかった場合は今からでも遅くはない。好釣果を得た日、逆に良くなかった日を、記憶が風化する前に記録しておくと、来年以降確実に役に立つはずだ。
前年度との比較
もしこれまでに記録をつけていたのであれば、前年や2年前など過去の記録と比較してみよう。良型が釣れる条件が重なっていたり、川の地形が変わった事により釣果が変化したりと、面白いことが判る可能性がある。今のうちに情報として頭に叩き込んでおき、来シーズンへの釣行に活かしたいところだ。
オフシーズンだから出来る事
いざ渓流釣りが解禁すると、きっと足繁く毎週のように渓流に通うのではないだろうか。そうすると、頻繁に使用する釣具は徹底的な洗浄を怠りがちになるし、日々仕事や家庭の事も追いかけてくるので、ゆっくり記録をつけている時間もないかもしれない。
渓流釣りが禁漁になるのは寂しい所だが、この時期しかできない事があると割り切って、手入れや記録付けを行おう。そうすれば、来シーズンも素晴らしいシーズンになるはずだ。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>




