大阪府の「とっとパーク小島」で半夜のタチウオ釣りに初挑戦。指3本サイズを含む4匹を手にしたものの、その裏では入園から釣り座選びまで冷や汗の連続だった。実釣で分かった6つの注意点を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)
とっとパーク小島で半夜タチウオ
2026年9月19日、大阪府岬町の人気海釣り公園「とっとパーク小島」へタチウオを狙って釣行した。近年、大阪湾内湾ではタチウオの釣果情報が少ない状況が続いている。
大阪湾内湾3年タチウオ接岸なし(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)2026年も9月半ばまで目ぼしい情報を見つけられずにいたが、とっとパーク小島のホームページを見ると、半夜釣りでタチウオの釣果が連日掲載されるようになった。
この機を逃すまいと釣行を決定。筆者にとって、とっとパーク小島でタチウオを狙うのは今回が初めてだ。
なお、とっとパーク小島ではライフジャケットの着用が必要となる。
大人気のとっとパーク小島(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)タチウオ狙いのタックル
今回用意したのは、48gまでのルアーをキャストできる9ftのショアジギングロッドに、ナイロン5号を巻いたスピニングリールというタックル。そこにタチウオテンヤを組み合わせるという、エサ釣りにこだわる筆者ならではの少々珍妙な組み合わせだ。
釣れているタチウオは小型中心だったため、テンヤはSサイズを選択。さらに遠投性能を高めるため、スイベルを使って2号のオモリを追加した。発光体はポピュラーなイエロー系ではなく、「ケミホタル75」のブルーを選んだ。
エサには冷凍イワシを使用する。
当日のタックルとエサ(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)基本の釣り方
最終的に大阪側中央付近の釣り枠を確保し、日中のうちにタックルを準備しておいた。日が沈んでからテンヤをキャスト。30m以上沖へ真っすぐ遠投し、途中で「ピッ、ピッ」とロッドティップを使って小さなアクションを入れながら、中層をゆっくり引いてくる。
日が沈んでからがタチウオの時間(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)18時半頃からタチウオ回遊
18時20分ごろから周囲でタチウオが釣れ始め、あちこちから歓声が上がる。ヘッドライトに照らされた銀色の魚体が次々と視界に入ってきた。
そして18時40分ごろ、筆者のロッドにも「コツコツコツ」と明確なアタリが伝わってきた。3つ目の「コツ」で大きくロッドを振り上げてアワせると、「ガツン!」とヒット。一定のテンションとペースを保ちながら巻き上げ、最後はそろりと抜き上げる。無事に1匹目のタチウオを手にすることができた。
1時間でタチウオ4匹を手中!
この日はタチウオの活性が高いようで、その後も適度にアタリが出た。1匹目でアワせのタイミングをつかみ、ほどなくして2匹目を追加。さらに3匹目は手前、4匹目は遠めで仕留めた。19時30分に納竿。指3本サイズも交じり、最終釣果はタチウオ4匹となった。
半夜タチウオ釣りの注意点
一見すると順風満帆な釣行だったように思えるかもしれない。しかし、実際はそうではない。とっとパーク小島での半夜タチウオ釣りは、筆者にとって今回が初挑戦。
釣りを始めるまでにも、始めてからも、初めて知る”この釣り場ならでは”の事情に戸惑う場面が何度もあった。まさに「後悔先に立たず」。ここからは、今回の経験から筆者が感じた6つの注意点を紹介したい。
土日祝は16時到着では遅い
釣行日は土曜日だった。日中の釣りを終えて午後に退園する人との入れ替わりを期待し、16時ごろに現地へ到着したのだが、駐車場入口にはなんと「満員」の看板。丘の上まで車がぎっしりと並び、駐車できる場所がない。入口で足止めされていると、幸いにも丘の上から退園する車が1台下りてきた。
16時では遅かった(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)その空いた場所へ駐車することができたが、今度は釣り枠が満員だった。スタッフからは、この先空き枠が生じる保証はないと説明を受けた。しかし、筆者は片道5時間をかけてやって来ている。空きが出るまで待たせてもらい、まずは立ち釣りで入園。その後、空き枠が生じたことで釣り枠を確保することができた。
結果的には釣りができたものの、この日の混雑ぶりを考えると、トップシーズンの土曜日に16時到着では遅かった。
潮流風向きを考えて釣り座を選ぶ
重要だと感じたのが、潮流と風向きだ。この日は潮が大阪側から和歌山側へ流れ、風も大阪側から和歌山側へ強めに吹いていた。そのため、大阪側では潮上から逆風を受ける形になった。
筆者は重量のあるルアーやテンヤをキャストできるロッドを用意し、Sサイズのテンヤにも2号のオモリを追加していたため対応できた。しかし、電気ウキや軽量ワームを使う場合は状況が違ってくるだろう。
釣り座を決める際は、単に「空いているから」だけで選ばず、自分の釣り方と潮流、風向きの組み合わせまで考えておきたい。
日没までは周囲の釣りにも配慮
大阪湾でタチウオを狙う場合、夕暮れ前から釣り始めることも多い。しかし、この日のとっとパーク小島では、夕マヅメぎりぎりまで青物や中アジを狙う人が多く、アオリイカ狙いのエギンガーも探り歩いていた。
そんな中、一人だけ強引にタチウオ仕掛けをキャストすれば、おまつりなどのトラブルにつながる可能性もある。この日の状況では、周囲の釣りが落ち着くのを待ち、日が沈んでからタチウオ狙いを始めるのが無難だった。実際、周囲でタチウオが釣れ始めたのは18時20分ごろだった。
足元付近の海底障害物に注意
日中にとっとパーク小島で釣りをした経験がある人ならご存じかもしれないが、釣り台の足元付近には海底の漁礁や橋脚基礎など、仕掛けが引っ掛かる可能性のある場所がある。特に半夜釣りでは注意したい。暗闇で根掛かりした仕掛けを無理に外そうとすると、外れた反動でハリが飛んでくる危険もある。
自分だけでなく、周囲の釣り人にハリが刺されば大事故につながりかねない。手前まで仕掛けを引いてきたらレンジを上げ、海底の障害物へ仕掛けを入れないよう意識しておきたい。
19時30分には納竿
とっとパーク小島の閉園時間は20時だが、この日は19時30分になると納竿を促す園内放送が流れた。19時45分ごろからスタッフによる退園の案内が始まり、20時には退園する必要がある。この日のタチウオ狙いは、実質1時間ほどだった。
「もう少し粘って釣果を伸ばしたい」という気持ちはあるが、そこはキッパリと切り替えなければならない。むしろ限られた時間を効率良く使うため、明るいうちに釣り座周辺を整理し、予備の仕掛けやエサもすぐ手に取れる場所へ準備しておくことが重要だと感じた。
持ち帰るタチウオは早めに処理
遠方から釣行する人にとって、最後に気になるのが釣った魚の持ち帰りだ。筆者の場合、とっとパーク小島までは片道約5時間。20時に退園してから帰宅するため、その日のうちに調理するのは難しい。
そこで、持ち帰るタチウオは釣った後にエラ付近を処理して血を抜き、海水を張ったバケツに入れた後、クーラーボックスへ収めた。帰宅後の下処理や調理が翌日になることを考えれば、釣り場でできる処理は済ませておきたい。釣ったタチウオは翌日、塩焼きと煮付けにして、2日間にわたり夕食の主役となった。
血抜きは大切(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)タチウオ釣りを楽しもう!
結果だけを見れば、指3本サイズを含むタチウオ4匹。十分満足できる釣果だった。しかし、その裏では入園前から釣り座確保に苦戦し、風や潮流、周囲の釣り人、足元の障害物、納竿時間まで、とっとパーク小島ならではの状況へ対応しながらの釣りとなった。
塩焼きと煮付けでいただいた(提供:TSURINEWSライター・伴野 慶幸)事前に知っていれば、もっと余裕を持って釣りを楽しめたことも多い。これから半夜のタチウオを狙ってとっとパーク小島を訪れる人には、筆者と同じ轍を踏まないためにも、今回の経験を一つの参考にしてもらえれば幸いだ。
<伴野 慶幸/TSURINEWSライター>




