ロックフィッシュをあえてハードルアーで狙ったらどうなる? 最初の釣行は大苦戦に終わったものの、ポイントやルアーを変えながら試行錯誤。3度目の挑戦では、クランクベイトに36cmの良型アカハタが襲いかかった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・高橋凪)
ハードルアーでハタを狙う
釣り人というのは欲深いもので、コンスタントに満足のいく釣果が出せるようになると、新しい刺激が欲しくなるものである。そんな出来心から始めたのが、ハードルアーでのロックフィッシュ狙いだ。
いざ挑戦してみると予想以上に難しく、最初の釣行では本命すらキャッチできず。それでも試行錯誤を重ね、ついにはクランクベイトで36cmのアカハタを仕留めることができた。今回は、そんなハードルアーで狙うハタゲームの模様をお伝えしたい。
使用したタックルとルアー(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)バイブレーションで根魚
ロックフィッシュ狙いのハイシーズンに入り、今季からロングスピニング釣法を取り入れたことで、プレッシャーの高い週末でもコンスタントに満足のいく釣果が出せるようになってきた。反面、リリースしているとはいえ全ての魚が回復して生存するとは限らない。
資源保護の観点から、あまり釣りすぎるのも良くないと感じ始めていた。そんな8月のある日。波が高く磯へ出られず、湾内のシャローポイントで小型回遊魚を狙ってライトゲームをしていると、バイブレーションに小型のオオモンハタがヒットした。
以前から近年流行しているソルトクランクも気になっていた。そこに「新しい刺激が欲しい」という思いが重なり、「ハードルアーだけでロックフィッシュを狙ってみよう」と考えた。
狙ったシャロー(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)初挑戦はまさかの大苦戦
8月30日、ハードルアーで狙うなら遊泳力の高いオオモンハタがいいと考え、過去の実績から魚影の濃い三重県尾鷲エリアへ向かった。チャイロマルハタも視野に入れ、河川絡みのポイントも開拓していくプランだ。
タックルは8ft弱のMHクラスのバスロッドに、フロロ16lbを直結。あえていつものタックルは置いていき、ハードルアーゲームをやり切るつもりである。朝7時ごろから実釣を開始。
シャローではクランクベイト、水深のあるポイントではバイブレーションやスピナーベイトも試すが、一向に反応がない。リアス式海岸で、足元から急深になっているポイントも多い。
ワーム投入もアタリ無し
「ハードルアーではうまく攻められていないのか?」そう考え、水深の深いポイントを避けながら、ルアーやアクション、リトリーブスピードを変えて試していく。
しかし、15時を過ぎても何の反応もない。さすがに1匹は釣りたいと思い、ジグヘッドリグ+シャッドテールワームまで投入したが状況は変わらず、とうとう夕マヅメを迎えてしまった。
水深あるポイントでオオモンハタ
最後に向かったのは、これまで最も信頼してきた水深10m以上のポイント。ここでジグヘッドリグを投入すると、ようやくオオモンハタを2匹キャッチできた。結果的に、この日は水深のあるポイントの夕マヅメでしか反応を得られなかった。
ワームでオオモンハタ(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)釣れない理由を決めつけていた
筆者が最大のミスだったと感じたのは、過去の実績を過信し、釣れない理由を「ハードルアーでうまく攻められていないから」と決めつけてしまったことだ。まず魚の状況を把握し、場合によってはエリアそのものを変えるべきだったと後悔した。
また、水深の深いポイントをハードルアーで攻めるにはレンジコントロールが難しく、攻略できそうな釣り場は思っていた以上に限られるとも感じた。だが、その「難しさ」が逆に筆者の釣り人魂に火をつけた。釣れるまでやってやる。こうしてハードルアーへの挑戦は続くことになった。
2回目は早々にオオモンハタ
悪天候で釣りに行けない週末を挟んだ9月13日。今度は自宅から近い和歌山県南部へ釣行した。タックルは前回からラインをPE1.5号に変更。リーダーにはフロロ20lbを組んだ。
最初は以前、小型のオオモンハタをキャッチした湾内のポイントへ。開始早々、バイブレーションで20cmほどのオオモンハタが立て続けにヒットした。魚がいることは分かった。本題はここからである。
クランクベイトで挑戦
クランクベイトへ交換し、目視できるブレイクを「グリフォン MR-X」で探るとバイト。しかし、これはバラしてしまい、その後は反応が途絶えた。このポイントも例年に比べてオオモンハタが少ないように感じたため、ここからはアカハタ狙いへ切り替える。
クランクで実績スリットを攻める(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)最近実績のあるポイントを何カ所か回ったものの、いずれも水深があり、クランクベイトでは思うように攻め切れない。
超シャローで待望のアカハタ!
4カ所目では先入観を捨て、これまでならパスしていた水深2m以下の超シャローを狙ってみることにした。水面から出た岩の周辺を打っていく。しかし、なかなか反応はない。
そこでルアーサイズを下げ、「グリフォン MR-X」に交換すると、すぐにバイトが出た。上がってきたのは15cmほどのアカハタ。
サイズこそ小さいが、初めてクランクベイトで釣ったアカハタだけに嬉しさは倍増だ。さらに20cmほどのアカハタも追加。
クランク初アカハタ(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)小型クランクベイトが的中
ルアーサイズを下げてから反応が出たことを考えると、この日の魚には小型のクランクベイトが合っていた可能性がある。「もっと小さくて、さらに深く潜るクランクベイトが欲しい」そう思ったものの、あいにく持ち合わせていない。
その後は反応が途絶えたため移動。チャイロマルハタを狙って数カ所を回ったが、こちらは反応なく納竿となった。
翌日は地磯で1時間のみ釣行
前日のアカハタの釣れ方から、一つ試したい場所が思い浮かんだ。潮位によって魚がかなり浅い場所まで差してくる地磯だ。翌9月14日は夜勤だったため、午前中なら1時間ほど釣りができる。短時間勝負でポイントへ向かった。狙うのは水深3~5mほどの起伏があるスリット。
「DEEP-X200」で攻めてみる。
すると、いきなり1投目からバイト。しかし掛かりが浅くバラしてしまった。2投目も続けてバイトがあったものの、今度はフッキングしない。そこでルアーサイズを下げ、「MD-X サイクロン」へチェンジした。
クランクで36cmアカハタ登場!
ルアーを替えて1投目。足元近くまで引いてきたところで「ズドン」とバイトがきた。今度はフッキングに成功。強烈な突っ込みに耐えながら、重量感のある魚とのファイトをいなしていく。そして無事にキャッチしたのは、36cmのグッドサイズのアカハタだった。
フロントフックがしっかりと掛かっている。
フロントフックがフッキング(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)前日の釣行から考えたポイント選択、狙うタイミング、そしてルアーサイズの変更。それらが結果につながっただけに、満足感の大きな1匹となった。
36cmアカハタ(提供:TSURINEWSライター・高橋凪)ワームでアカハタ追加
その後、クランクベイトへの反応はなくなったため、フォローとして同じポイントへワームを投入すると、ボトムをゆっくり誘ったところで1匹を追加できた。クランクベイトでは釣り場に着いてから3投続けてバイトがあり、その後は無反応。今回に限っていえば、反応する魚がいるときは短時間で勝負が決まった。
奇しくも1時間だけの平日釣行と、テンポよく探れるクランクベイトがうまく噛み合った釣行となった。
難しいからこそ面白い!
紀伊半島南部には水深が深く、地形の複雑なポイントも多い。そのため、ハードルアーで狙いやすい場所は限られると感じた。攻略できる条件がそろったポイントを選び、さらに水深や地形に合わせてルアーを選ぶ必要がある。釣ることだけを考えれば、ワームを使った方が圧倒的に簡単だろう。
しかし、あえて難しいハードルアーを選ぶからこそ、1匹を手にしたときの満足感も大きい。釣り方次第で楽しみ方が何倍にも広がるのがルアーゲームである。クランクベイトをグリグリ巻き、突然「ズドン」と襲ってくるバイト。これは病みつきになりそうだ。
<高橋凪/TSURINEWSライター>




