8月22日、広島県廿日市市佐伯町浅原地区を流れる小瀬川へ釣行した。ここは吉和川漁協管内。同漁協が管轄する太田川水系となる吉和川とは水系も川の性格も異なり、小瀬川水系ではアユイングも楽しめる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹)
アユイングでオトリ確保
小瀬川のアユは下流にある小瀬川ダムから天然そ上してくる、いわゆるダム湖産。この日は、まずアユイングでオトリを確保し、その後はトモ釣りへ切り替えて狙う。
小瀬川は渇水ぎみ
今季は各河川で渇水が続いているが、小瀬川も例外ではない。しかし、アユの魚影は驚くほど濃い。浅場へ入ると足元から次々にアユが走り、まさに「踏むほどいる」と感じるほど。渇水で水量は少なくてもアユそのものは非常に多い。
同じ吉和川漁協管内でも標高の高い太田川水系の吉和川に比べ、小瀬川は水温が高い。さらに吉和川ではトモ釣りのみだが小瀬川水系ではアユイングも可能。同じ漁協管内ながら、釣り方も川の環境も異なるのが面白いところだ。
水位の低い小瀬川(提供:週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹)チャラ瀬にルアーを入れていく
まずはアユイングからスタート。狙うのはチャラ瀬の中でもアユの姿が多く見える石周りや流れの筋。渇水で水深が浅いため、アユがどこについているのか比較的確認しやすい。ルアーを投入したら、いきなり狙った石へ引っ張ってくるのではなく、まずは流れに乗せて下流へ送り込んでいく。
狙い所
ポイントとなるのは、狙っている場所を少し通りすぎたところからだ。そこから流れの抵抗を利用しながらルアーを上流側へ戻すように操作。意識するのは、トモ釣りでオトリを操作するときの感覚。
流れの中で止めたり、わずかに泳がせたりする「止め泳がせ」のようなアクションを加えながらアユがついている石周りへルアーを入れる。
ルアーの流し方
アユイング用ルアーはリップで水を受けることで流れの中でも姿勢を保ちやすい。この特徴を生かし、単純に巻いてくるのではなく、流れそのものを利用してルアーを操作する。
特にチャラ瀬では、アユの縄張りと思われる石へ直接ルアーをぶつけるように入れるのではなく、いったん下流側まで送り、そこから自然に侵入させていくイメージだ。
流れを受けたルアーを石周りで止め気味に泳がせると反応があった。小型ながら元気な天然アユが掛かり、まずはトモ釣り用のオトリを確保することに成功した。
オトリの操作を意識がよかった
アユイングというと、ルアーをキャストして巻いて釣るイメージを持たれがちだが、実際には流れを読み、その力を利用しながらルアーをオトリのように操作する場面も多い。今回のような浅いチャラ瀬ではトモ釣りのオトリ操作を意識した動かし方が有効だった。
トモ釣り開始
天然オトリを確保したところで、ここからトモ釣りへ切り替える。狙ったのは引き続き、水深の浅いチャラ瀬とドチャラだ。一見すると「ここで掛かるのか」と思うような浅場にもアユはびっしり。オトリを流れになじませて泳がせていく。
ほどなくして目印が走った。掛かってきたのは小型のアユ。これを次のオトリに替えて送り出すと再び反応。この日は10~15cmが中心。サイズだけを見ると小さいが、掛かってからの走りは実にパワフルだった。浅い流れの中を横へ横へとよく走り、小型だからと油断していると思わぬ勢いでサオを絞り込む。
水深が浅い分、掛かった瞬間からアユの動きがダイレクトに伝わって面白い。「小さい。しかし、よく走る。そして、パワフル」チャラ瀬の中で目印が一気に横へ飛ぶ瞬間はサイズに関係なく痛快だ。
魚がいるから釣れるわけではない
魚影が濃いとはいえ、どこへオトリを入れても同じように掛かるわけではない。石色やアユの動きを見ながら、反応のある筋を探していく。アユが付いている石の周辺へオトリを自然に泳がせると反応が早い。一方、魚が多く見えても群れて移動しているだけの場所では、なかなか追わない。
「踏むほどいる」ほどの魚影の中から追うアユを探していく。これもこの日の釣りの面白さだった。10~15cmクラスを中心に掛け続けていると、時折ひと回り大きなアユも交じった。最大は20cm。浅場を一気に走り、サオも大きく曲がった。
最終釣果は10~20cmを37尾。中心サイズは10~15cm。渇水したチャラ瀬を中心に、テンポのいいトモ釣りを楽しむことができた。
天ぷらでいただいた(提供:週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹)<週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹/TSURINEWS編>
小瀬川



