東京湾のシロギスが好調をキープしている。中ノ瀬や富津、木更津に盤州、八景~横須賀沖と、実績のあるポイントでの釣果が安定。圧倒的手返しで爆発的な釣果を競うベテラン勢はもちろん、小気味いいアタリを実感できる気軽な船釣り入門として、初心者にもお勧めできるのが、この時期のシロギスだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
東京湾で船キス
8月中旬、釣友から誘われ、十年以上ぶりに出かけた。当日狙ったポイントは、木更津から富津沖にかけてのツブ根が点在する広大なエリア。
船キスのタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)仕掛けは、枝バリ式の天ビン仕掛けや胴突きタイプといくつかあるが、この日は近年、東京湾で主流となっている振り分け仕掛けをチョイス。30cmと50cm程度のハリス長の先にハリがセットされたシンプル仕掛け。これを天ビンの先に装着するだけ。
仕掛け(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)エサは、船宿で用意してくれた青イソメに加え、こちらも話題となっている人工エサ。マルキユーのハイブリッドクロス・イソメタイプを準備。とくに虫エサが苦手な人には手軽に使用できるのがいい。
ハイブリッドクロス(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)イソメ、ハイブリッドクロスとも4~5cm程度の長さで、ハリに縫い刺しかチョン掛けで装着。水深15m前後を攻め、アタリはコンスタントに出てくれた。
100尾ジャスト確保
潮流の速さやシロギスの活性に合わせて、仕掛けをサビくスピードや食わせの間を取る秒数を変えながら釣り続け、沖上がりまでに100尾ジャスト。釣友は140尾以上と好調さを裏付ける釣行となった。
釣れるサイズは13cm前後の小型が交じり始め、最大で23cm前後。ホウボウやイシモチなどのゲストを含み、クーラーの中は賑やかな釣果で溢れていた。
ばっちりゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)このシロギス、白身で淡泊な身質は、どんな食べ方をしても裏切らない。油との相性のよさもあって天ぷらは定番中の定番であるが、私がおすすめしたいのは、薄衣のから揚げとフライ。さらに酢締めにした身の刺し身。また、おやつやお酒のアテにもなるジャーキーを作ってみたところ、これが家族にも大ウケしたので紹介しよう。
薄衣のから揚げ・フライ
材料:シロギス10尾前後
調味料:塩・コショウ 少々、片栗粉大さじ2
※フライの調味料:バッター液適量、パン粉適量
ウロコを取って3枚下ろしにした身は、腹骨も取ってから軽く塩とコショウをしておく。5分ほどおいたら、身をビニール袋に入れ、そこに片栗粉を投入。口を閉めてシャカシャカ。身に片栗粉を薄くまぶす。これを170度の油で揚げるだけ。まわりに軽く色が付けば完成。
薄衣のから揚げ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)このままでもシロギスの身の甘さを感じられるが、子ども向けにマヨネーズやケチャップなどにディップしても喜ばれる。
フライ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)この揚げる前の身にバッター液をつけて、パン粉をまぶしてあげればシロギスのフライに。こちらも我が家の定番で、タルタルソースを乗せて食べれば、あっという間にテーブルから消えてしまう。
酢締めの刺し身
材料:シロギス 10尾前後
調味料:塩大さじ2、酢200cc、砂糖大さじ1
ウロコを取って3枚おろしにした身は腹骨も取ってからバットに並べ、塩をして冷蔵庫で1時間。身から水分を抜く。
合わせ酢に漬け込む(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)1時間たったら酢洗いして塩を取り除く。再び身をバットに並べ、酢と砂糖の合わせ酢を作り漬け込む。漬け込む時間は好みだが、酢の回りが早いので30分から長くても1時間が目安。漬け込んだ身の皮をはぎ、中骨を切り取って糸造りにしたら完成。薄切りにして塩もみしたキュウリなどを添えると見栄えもよくなる。
酢締めの刺身(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)シロギスジャーキー
材料:シロギス10尾前後
調味料:(漬け汁)、醤油大さじ1、日本酒大さじ2、みりん大さじ1、すり下ろしニンニク小さじ2分の1、すりおろしショウガ小さじ2分の1
ウロコを取って3枚おろしにした身は、腹骨も取ってから合わせ調味料に10分漬け込む。
フードドライヤーに並べる(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)漬け込んだ身はキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る。フードドライヤーに身を並べ、70度の設定で5時間を目安に乾かしていく。風の通りによって、身の渇きに差が出るので、途中並べ替えをしながら均等に水分を抜いていく。身から水分が抜けきったら完成。
シロギスのジャーキー(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)※フードドライヤーは機種によっても設定が異なる場合もあるので、手順の設定は目安。オーブンやレンジを使用しても作成は可能なので、ネット検索やAIに聞いてみてください。
釣ることの面白さはもちろん、アフターフィッシングも幅広く楽しめるシロギス。好調な東京湾でみなさんもチャレンジしてみよう。
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>


