雲の切れ間から時折陽光が差し込み、初夏らしい空気が漂う5月31日。テナガエビの生育状況を確認するため、木曽川へ調査に出かけた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
木曽川でテナガエビ掬い
テナガエビ掬いに前回訪れたのは5月上旬。当時は小型中心ながら最大7cmほどの個体を確認しており、季節の進行とともにどれほど成長しているのか気になっていた。約3週間ぶりの再訪となる。
現地の川は増水や大きな濁りもなく、水は比較的クリアな状態。風の影響で水面は波立っていたものの、岸際のテトラ帯を覗くと内部まで見渡せるほど透明度は高かった。
透明度が高かった(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)ライトでエビを探す
調査はライトを使いながら消波ブロック周辺を観察することから開始。テナガエビは岩陰や隙間に身を潜める習性があるため、直接姿を探すよりも目の反射を見つける方が効率的だ。ほどなくして小さな光を発見。
ライトを使って観察をする(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)逃げ道を塞ぐように網を構え、ゆっくり近づく。わずかな刺激を与えると、エビは反射的に後方へ飛び退いた。その動きを読んで網を返すと、狙い通りネットの中へ収まった。最初に採れたのは全長5cmほどの個体。透明感のある体には光が映り込み、小さなながらも生命力を感じさせる一匹だった。
狙い通り(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)10cmの大型テナガエビ手中
その後も各所を観察して回ると、前回以上に多くの個体を確認。水が澄んでいたことで、普段は見えない奥の隙間にもテナガエビが潜んでいることが分かる。そこで数よりもサイズを重視し、大型個体の探索へ切り替える。しばらくすると、テトラの奥でひと際大きな影が動いた。
少しずつとれてきた(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)慎重に接近したものの、相手も警戒心が強い。網を差し込んだ瞬間に跳ねて底砂が舞い上がり、周囲は一気に濁ってしまう。それでも動きを予測しながら網を操作すると、確かな重みが伝わった。
ダブルでゲット(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)姿を現したのは全長10cmのオス。発達した長い腕を広げる姿は迫力十分で、小型個体とは明らかに異なる存在感を放っている。繁殖期を迎えた個体らしく、堂々とした体格が印象的だった。
2時間で15匹
引き続き、良型を追加しながら調査を継続。テトラ帯の環境が良好なこともあり、予想以上に多くの個体を確認することができた。最終的な結果は2時間で15匹。前回調査と比べるとサイズ、個体数ともに大幅な向上が見られ、シーズンが着実に進行していることを実感する内容となった。
2時間で15匹(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)15cm級も発見
さらに調査中には、目測15cm級と思われる大型オスの姿も確認。岩陰から現れたその姿は別格で、周囲の個体を圧倒するほどの大きさだった。あと一歩のところまで追い詰めたものの、最後は隙間の奥へ逃げ込まれ捕獲には至らなかった。それでも大型個体の生息を確認できたことは大きな成果だ。
今後の展望
これから水温がさらに上昇すれば、テナガエビの活性は一段と高まるはず。網での観察だけでなく、エサ釣りで大型を狙うのも面白い季節になってきた。木曽川のテトラ帯では、まだ見ぬ大物が静かに成長を続けている。そんな期待を抱かせる調査となった。
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<HAZEKING/TSURINEWSライター>
木曽三川河口
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