初夏の陽気となった5月中旬、和歌山県の人気バスフィールド・七川ダムをおかっぱりで攻略。スポーニング進行の状況を見極めながら釣りを組み立てた結果、40cm後半のグッドサイズを連発することに成功した。スポーニング期ならではのバスの状態変化と、それに対応したルアーセレクトを中心に釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
目次
和歌山を代表する七川ダム
和歌山県南部へ移住して以来、すっかりバスフィッシングに夢中になっている筆者。和歌山県には魅力的なバスフィールドが数多く存在するが、今回はその中でも本州最南端のリザーバーとして知られる七川ダムへ釣行した。
七川ダムは1970年代にはすでにブラックバスが定着していた歴史あるフィールドで、紀の川、合川ダムと並ぶ和歌山県屈指の人気スポット。ビッグバスの実績も高く、NBCチャプター和歌山が開催されるトーナメントレイクとしても知られている。
特徴は水位変動の大きさ。まとまった雨が降ると一気に増水するため、釣行前には水位状況を確認しておきたい。なお、レンタルボート店として知られた古座川荘は2024年末で閉業している。
初日はストロングスタイル
5月16日。過去に何度か訪れたことはあるが、本格的に七川ダムを釣り込むのは今回が初めてだ。まずはフィールド全体の状況を把握するため、本湖を中心にストロングなルアーで広く探る作戦を選択した。
当日のメインタックル
ロッド:メガバス デストロイヤー F6-69X(1998年モデル)
リール:シマノ 00カルカッタコンクエスト200
ライン:フロロ16lb
段々畑跡でブラックバス連打
下流側の段々畑跡をスピナーベイトで探ると、幸先よく30cmクラスがヒット。
スピナーベイトに来た30cm(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)その後、上流側のワンドや岬周りをチェックすると、ラバージグに46cmのグッドサイズなブラックバスが反応した。狙っていたプリスポーン個体ではなかったものの、いきなりの良型にテンションは一気に上がる。
2匹目アフタースポーン(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)さらに古座川と添野川が合流するインターセクションエリアへ移動。ブレイク沿いをラバージグで探っていると、コンタクトしているバスを発見。サイトフィッシングで反応を探りながら口を使わせ、48cmのプリスポーンバスをキャッチした。
3匹目48cm(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)バックウォーターは不発
その後も30cmクラスを追加したが、稚魚を守るオスやネスト絡みの魚も確認。スポーニング中の個体は狙わないという自身のルールに従い、そうした魚には手を出さず観察だけにとどめた。
状況から判断すると、想定以上にスポーニングは進行している様子。回復傾向のアフタースポーンを狙うためバックウォーターもチェックしたが反応は得られず、初日は終了となった。
2日目はサイトフィッシング中心
前日の状況を踏まえ、2日目はサイトフィッシング主体のプランに変更した。
ライトリグ用
ロッド:レイドジャパン グラディエーターテクニクス65L+S インターセプター
リール:DAIWA バリスティック2500LT
ライン:フロロ4lb
パワースピン用
ロッド:メガバス オロチヒュージコンタクト F3-610DGS
リール:DAIWA 07ルビアス2506
ライン:PE1号+リーダー8lb
フリックシェイクで44cmバス
前日に50cmクラスを見かけたエリアへ向かうと、同じようなポジションで回遊する45cmクラスを発見。どうやら5cmほどのゴリ系ベイトを追っているようだ。アフタースポーンと思われる個体で、小型ベイトへの偏食傾向が見られた。
2日目1匹目の40cm弱(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)D-1のダウンショットで一度は食わせたもののジャンプでフックアウト。惜しい展開となった。その後はフリックシェイク4・8inのノーシンカーがハマり、40cm弱のコンディション良好なバスをキャッチ。さらにアフタースポーンの44cmも追加した。
2日目2匹目44cm(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)バックウォーターで追加成功!
続いて添野川バックウォーターへ移動。到着早々、シャローフラットでフィーディングするバスを発見したが、フリックシェイクには反応しない。そこでジャッカル「ミナモ6in」に変更。
これが正解だった。水面でのナチュラルな誘いに反応し、42cmの良型をキャッチ。スポーニング回復個体らしい強い引きを楽しませてくれた。
2日目3匹目42cm(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)最後は46cmで締めくくり
午後はサイズアップ狙いに専念。佐田桜公園前スロープへ入り、前日に46cmをキャッチした岬周辺を再チェックする。すると50cm近い魚を発見。ボトムのベイトを意識していると判断し、ツーウェイのダウンショットを投入するも見切られてしまう。
佐田桜公園スロープ周辺(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)そこでO・S・P「サイコロラバー」へ変更。進行方向を予測して先回り気味にセットし、魚が近付いたタイミングでアクションを加えると一気にバイト。慎重なファイトの末、46cmのグッドコンディションをキャッチした。
2日目ラストの46cm(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)目標の50アップには届かなかったものの、狙い通りサイズアップに成功。理想的な展開に満足し、17時に納竿とした。
納竿の1匹となった(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)安全第一でバス釣りを
高山ダムや三川ダム、八田原ダムなど各地のリザーバーを釣り歩いてきた経験から言えるのは、リザーバーのおかっぱりは常に危険と隣り合わせだということだ。有名ポイントでも急斜面や足場の悪い場所は多く、無理なエントリーは事故につながる。
これからの季節はスズメバチやマダニ、ムカデ、マムシにも注意が必要。また、バックウォーター周辺では駐車マナーや騒音にも十分配慮したい。
今回の七川ダムは決して簡単なフィールドではなかったが、スポーニングの進行状況を見極め、それに合わせてルアーや狙い方を変えていくことで結果につなげることができた。また腕試しに訪れたくなる、魅力あふれるフィールドである。
<稲垣順也/TSURINEWSライター>
七川ダム


