河口部に潜む60cm級シーバスをキャッチ【三重】マイクロベイト無視のルアー戦略が的中

河口部に潜む60cm級シーバスをキャッチ【三重】マイクロベイト無視のルアー戦略が的中

三寒四温に揺れる春シーズン。マイクロベイト、特にハクの群れに跳ねるシーバスに心躍らせ、連日ポイントへと通っている。3月20日、三重県松阪市の河川の河口部に午後6時ごろに到着。タックルを準備した後、日暮れのタイミングでポイントにエントリーした。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)

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ショア ソルトルアー

河口部でルアーシーバス釣行

釣行当日のタックルは9ft台MLアクションのシーバスロッドに4000番ハイギアスピニングリール、PEライン1号に6号のフロロカーボンラインのショックリーダーをミッドノットで結束。マイクロベイトを意識し、90mmクラスのミノーやシンキングペンシルをメインに用意した。

河口部に潜む60cm級シーバスをキャッチ【三重】マイクロベイト無視のルアー戦略が的中当日のタックル(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)

 

60cm級シーバスキャッチ

潮のタイミングは、干潮時刻からちょうど3時間ほど経過した上げ潮の真っただ中。水面を流れるゴミを見る限り、緩んだり速まったり川を逆流しているのが見て取れる。

先発はスウェイコール90Fのファジーグリーンをチョイスし、流れを探り始める。流芯は手前よりもしっかりと流れが走り、もうすでにバイトが出てもおかしくない状況。

コースやスピードなど調整するが一向にバイトが出ないため、ルアーを替えバウフラップ80Sのチャートバックブルーチークへと交換。より上のレンジを狙い、流れを使い長くとどめるイメージで探ってみる。だがこれも不発で全く反応がない。

プロトルアーにヒット

魚の活性を上げるには十分な流れはあるがバイトが出ないため、ここでマイクロベイトの意識を一度捨て、自身がテスターを務めるアクアウェーブで現在開発中の120mmクラスのプロトルアーへと変更。

ルアーの存在感を上げ、流れの中をゆったりとしたストップ&ゴーで探るとようやくバイト。ハリが大きめなのでしっかりとフッキングを入れ、流れの中を跳ね回るシーバスをいなす。魚が落ち着くのを待ち、おとなしくなったタイミングで足元にずり上げランディング。60cmクラスの筋肉質で美しい魚だ。

リリースし次を狙うが、サイズダウンの50cm未満がヒットしたのを最後に反応が途絶え、この日は終了することにした。

河口部に潜む60cm級シーバスをキャッチ【三重】マイクロベイト無視のルアー戦略が的中春らしいきれいな魚体(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木 洋)

河口部でシーバスゲット

1週間後の27日、今度は下げ潮の様子を見るため、津市を流れる河川の河口部へエントリーした。

午後6時半ごろから実釣を開始すると、しっかりとした流れが出ており、お膳立てとしては十分。流れの中へとスウェイコールやバウフラップ、前回ヒットを得たプロトルアーなどをローテーションしつつ投じていくが、バイトはない。

周囲にはボラが跳ねており、潮のタイミングや流れの強さから考えてもシーバスがいないとは考えにくいため、しつこく粘ってみる。下げの流れの中でも流速が上がるタイミングや緩むタイミング、流れがかすめている手前のブレイクなど、ひと通り探るが反応はなく、ここで思い切ってボトムを狙うことにした。

ボトム狙いが的中

20gのバイブレーションプラグにルアーを変更し、流芯のボトムまでルアーを沈めてまずは地形の確認をする。緩いリフト&フォールで地形を確認すると、流芯は多少掘れているが基本は砂地のフラットな地形で、根やゴミも少なそうだ。

角度を変えてある程度の範囲を探った後、ボトムを取ってスローリトリーブで底から10cmを流して探るとようやくヒット。重いルアーはバレやすいので、ラインテンションを抜かないよう慎重にファイトしランディング。60cmには満たないが、美しくひらめきが冴えた満足度の高い1匹だ。

河口部に潜む60cm級シーバスをキャッチ【三重】マイクロベイト無視のルアー戦略が的中ひらめきが冴えた美しい1匹(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木 洋)

春は魚に限らず多様な生物が動きだす季節。基本的には生まれたばかりの細かい生物が多いが、イナッコや底からはい出てくるゴカイなどの多毛類も代表的なベイトといえる。季節の進行具合やポイントによってパターンは変化するため、固定概念にとらわれず、柔軟な釣りを心がけたい。

<週刊つりニュース中部版APC・積木 洋/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年4月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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