東京湾の代表的な釣り物のひとつで、ゲーム性の高さから人気のシーバス。周年狙えるが、冬は沖に固まり釣りやすくなる。1月23日(水)深川木場の吉野屋から取材した。
移動中は東京名所観光
6時半ごろに4人が乗り込んで、準備を行い、7時前に佐久間誠船長の操船で河岸払い。運河の橋下ギリギリを通るので竿や頭を出すと破損やけがなどのトラブルになるので注意。
運河を抜け走っている途中、東京タワーやレインボーブリッジ、お台場など東京の観光名所を望める。
羽田沖ポイントでスタート
7時半前、空港から離陸した飛行機が頭上を通る羽田沖のポイントに到着。水深20m前後。
近くにはコンクリート柱の障害物があるのでその付近へメタルジグをキャストし、シーバスへアプローチ。ここではアタリがあるものの、フッキングには至らず。
20分ほど走り、東京湾アクアラインの橋脚付近で開始。
数投目でロッドが絞られ59cmが上がった。
最初の魚を仕留めたのは、練馬区から電車で訪れた由利さん。「間違えてタチウオジギング用の竿を持ってきてしまいましたが問題なく使えてよかったです。」と話す。リールはカウンター付きの小型両軸でミチイトはPE1号を200m、リーダーはフロロ30ポンドを1ヒロ半。ジグは80gでカラーは赤金。
ほぼセンターバランスでオーソドックスな形状のものを使っていた。釣り歴は30年で普段からタチウオやシーバスなどを狙い、手慣れた様子でキャッチしていた。
同僚の大木さんは、「いつもタックルなどのアドバイスを受けている。」と言う。由利さんに負けじと掛けていた。
その後もセイゴやフッコが釣れ続け、良型が何尾か上がると食いが落ちて移動。
風の塔ポイントへ
アクアライン上のある有望ポイント・風の塔付近で開始。ここではシーバスが水面でライズしていたり、小型が入れ食いになったりと船内が騒がしくなった。
1時間ほどして食いが落ちると前のポイントへ戻る。
9時半ごろ良型を仕留めたのは、いつもボートでブラックバスを釣っている篠田健二さん。正確なキャストで障害物周りを攻めていく。
ふたたび風の塔付近に戻り、船長はていねいな操船でこまめに移動、12時半の潮止まりでも釣れ続け、落とすたびにアタリがある。
この時点で30尾以上を釣り上げる人も。
トリヤマ狙い撃ち!
潮が変わった13時すぎ、10分ほど走って海ほたるPAが見えるポイントへ移動。カモメのトリヤマが発生、カタクチイワシをくわえたのが見える。
小型が複数上がるなか、「タモお願いします!」と小池さんから声が上がる。無事ネットインしたのは68cm。5~10cmのカタクチイワシが口にたくさん入っていた。
ヒットジグは、シルエットが小さいタングステン製の赤金カラー。当日は赤金が当たりだったようだ。
「キャスト後のフォールで食いました。」と小池さん。
この釣りはフォールでのヒットが8割なので、ジグを落とすときは集中して、ラインが止まる瞬間を見逃さないことが重要。
由利さんがマイワシカラーで同サイズを仕留め、14時に納竿。