新製品が発表されるこの時期、エギングファンの中にはロッドの新調を考えている人も多いと思う。そのような状況下、ファンの間で愛用者も多いオリムピックのカラマレッティーシリーズに、新たな素材と技術を詰め込んだ3機種が登場。これらのロッドについて同社スタッフの大類裕人さんが解説してくれた。
(アイキャッチ画像提供:オリムピック)
カラマレッティーの新モデルとは?
株式会社オリムピックの大類裕人です。2025年度、当社からは全ジャンル39本のアイテムが発売予定。
これらのアイテムを何回かに分けて紹介していきたいと思いますが、その第一弾として、エギングロッド「カラマレッティー」のショアシリーズをピックアップ。
具体的には、スーパーカラマレッティー、スーパーカラマレッティーAT、カラマレッティープロトタイプのソリッドモデルとなります。
スーパーを超えたスーパー
スーパーカラマレッティーが9年ぶり、スーパーカラマレッティーATが8年ぶりに、それぞれ最新の技術と素材を身にまとってモデルチェンジを迎えます。当モデルのリニューアルを待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
変更点や特徴について
まず、前回モデルと何が変わったかが気になるところだと思います。そこで、まずは大きく変わった部分と、その詳細を説明していきます。
新素材の採用
前モデル(2016年モデル)のブランクスには、「トレカT1100G」という高い強度を誇った素材がメインに使用され、軽量かつ強靭で復元力に優れ、高性能を実現していました。
新モデルでは、この「トレカT1100G」を素材に採用しつつ、同様に高弾性率タイプの素材「トレカM40X」と「トレカM46X」を加えて採用したことにより、強度、ロッドの張り、感度が一層向上しました。
なお、詳しく知りたい方は、ブランクス素材の情報が掲載された当社のページをご覧ください。
これらの新素材の採用により、持ち重りを感じさせないロッドバランスの良さ、イカが抱いたときの微妙な違和感でアタリを感じ取ることができるロッドになりました。
※「トレカ」は東レ(株)の登録商標です。
そして、スーパーカラマレッティーATには、前モデルと同様に東レ・カーボンマジック社の協力をもとに、オートクレーブ製法を採用。ハリがありながらもしっかり曲がる筋肉質なブランクスを実現しました。このブランクス素材がもたらす恩恵で、キャスト後のブレの収束の早さは特筆ものです。
グリップの変更
グリップには当社のオリジナルリールシート「OP-02」を採用しています。
手で握った状態での操作の自由度が高く、人それぞれの握り方に高次元で対応可能な細身の設計になっています。このため、ロッドをシャクってエギを動かしていく動作では握りやすく、グリップ自体も硬質化を図ったことで手感度も向上しています。