新製品が発表されるこの時期、エギングファンの中にはロッドの新調を考えている人も多いと思う。そのような状況下、ファンの間で愛用者も多いオリムピックのカラマレッティーシリーズに、新たな素材と技術を詰め込んだ3機種が登場。これらのロッドについて同社スタッフの大類裕人さんが解説してくれた。
(アイキャッチ画像提供:オリムピック)
スーパーカラマレッティーの新モデル
新素材、新機構を備えた25スーパーカラマレッティーですが、ここからは各モデルがどのようなシーンで活躍するかを、そのスペックとともに紹介していきます。
GCALSS-832ML/M
まず、ML/Mは2.5~3号のエギの操作性を磨き上げたテクニカルモデルです。
秋の新子シーズンのような比較的軽量なエギをしっかりとシャクり、積極的にアクションをかけていく釣法に最適。繊細&軽快な操作性のロッドながら、バットセクションはMクラスのパワーを備え、春の親イカにも対応することができます。
また、ティップは繊細で微かな違和感をしっかりロッドに伝えてくれるのはもちろん、イカのアタリを弾かずに乗せることができます。
GCALSS-862M
続いてはMモデル。3~4号のエギに対応したオールラウンドモデルで、エリアやシーズンを選ばない優等生です。
春のレッドモンスターにも対応できる筋肉質なブランクスは、張りがありながらもイカのジェット噴射にしっかり追従します。まさに、キャストからランディングまでの必要な要素をすべて兼ね備えた一本です。
スーパーカラマレッティーATの新モデル
続いて、スーパーカラマレッティーATの新モデルについて紹介します。
GCALSS-862M-AT
当モデルは、最高級の素材をふんだんに使用したスーパーカラマレッティーを、現在考えられる最高のロッド焼成技術であるオートクレーブ製法を用いて焼成し、さらに洗練させました。
本来の焼成よりも低樹脂での設計が可能となり、より高品質なロッドに生まれ変わりました。
カラマレッティープロトタイプの新モデル
軽さを突き詰め、圧倒的な感度を具現化したカラマレッティープロトタイプも2024年に登場しています。
当モデルは4機種が展開され、流行のショートロッドから王道のレングスまでがラインアップされているのですが、2025年に新たにソリッドモデルが追加されます。
25GCALPS-832M-HS+
カラマレッティーシリーズには、すでにソリッドティップを搭載した23カラマレッティー862ML-HSがあり、このモデルのティップには30tのソリッドが採用されています。
新たに加わるカラマレッティープロトタイプ832M-HS+には、オリムピックのオリジナルカーボンソリッドティップ「トレカT1100GソリッドHS+」を採用しています。
こちらは大変優れたソリッドティップで、その特性について動画でも詳しく説明しています。
※「トレカ」は東レ(株)の登録商標です。
この素材の採用によって張りが増したソリッドティップは、チューブラーモデルのロッドと遜色なくバシバシとシャクることが可能になり、ソリッド自体の強度アップを成し遂げました。このため、ソリッドティップ採用ロッドならではの糸フケのアタリや、引っ張るようなサオ先に伝わるアタリ、潮流感度も飛躍的に向上して些細な変化も捉えられるようになりました。
軽量なロッドの相乗効果と相まってラインからロッド、リール、そしてアングラーの体と、すべてが一体になっている感覚が実感できると思います。
通常の柔らかいソリッドティップでは得られなかったHS+ならではの操作性が高く、センサーのように水中変化を捉える特性が、釣果に大きく寄与してくれることでしょう。
フィッシングショーOSAKAで触れる!
今回は2025年新製品の第一弾として「カラマレッティー」にスポットを当てて紹介しましたが、2月1日から2日に行われるフィッシングショーOSAKAに当社も出展します(3号館-11)。
実際に現物に触れ、詳しく知りたい人は、ぜひブースまでお越しください。
<五井貴矢/週刊つりニュース中部版編集部>