「釣りデビューには3万円が最適な金額?」釣り愛好家にはちょっと物足りない可能性も

「釣りデビューには3万円が最適な金額?」釣り愛好家にはちょっと物足りない可能性も

コロナ禍の初期に、国民全員に臨時給付金10万円が配られたことは、まだ記憶に新しい。今でも臨時給付金のニュースがちょくちょく出る。残念ながら給付される世帯の条件が限られているが……。ところで、またあの時のように政府から、あるいは別の誰かから「3万円差し上げます」と言われたら、あなたは何を使うだろう?まれに人生を訪れる臨時収入「3万円」の使い道を、釣り人目線で考えてみた。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

アバター画像
井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

×閉じる

ショア ソルトルアー

何かと出くわす3万円

日本政府初の「緊急事態宣言」、そして10万円の臨時生活給付金。そのあとも、政府はちょこちょことお金を配っている。大不景気、止まらない物価上昇。市民生活を支えるため、いつまでも変わらないあのへんの顔ぶれも、何かしようという姿勢は見せている。お金をもらえたらいいわけではないが、もらえたらうれしい、というのはみんなの本音だ。私だってもらいたい(来年から家賃が上がるのだ……)。

たまに聞くのが、特定対象者への「3万円給付」である。主には貧困家庭を助けるために政府が配るお金だ。3万円。それでなくてもこの額に、人間はちょこちょこ巡り合う。私が幼少時にもらったお年玉も、合計3万円弱だった。そのほか「あと3万だけ給料上がらんかな~」「3万円さえあれば家計ももう少し……」なんて、人間この数字で考えるものである。

「釣りデビューには3万円が最適な金額?」釣り愛好家にはちょっと物足りない可能性も遠慮なく釣り具を買い足せたり(提供:TSURINEWSライター井上海生)

政府からでも、何からでもいい。もし3万円の臨時収入が手に入れば、何をするだろう?なんて暇なことをたまに考えてみるのだが、いつも「ちょうどいい額感」ではあっても、「微妙に足りないな」という結論に至る。

釣りには使いにくい?

ずばり、釣り人のあなたはポンと3万円もらったら、何をするだろうか?

その場では喜ぶだろう。しかし、実際釣具店に行ってみて、どうするか。3万円とは、釣りの世界の高級品が微妙に購入できない額だ。ロッドもリールも、ミドルクラスまで。この機会に、足りないルアーや仕掛けを十分に補充したり、自分のカネではしようと思わないオーバーホールなんかしてみるか?

「釣りデビューには3万円が最適な金額?」釣り愛好家にはちょっと物足りない可能性も3万円では揃わないタックル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

意外に、いや――「やはり」多そうなのが、そのまんまの額の貯蓄だ。私もたぶんそうする。次に買う高級釣り具のための半値として貯めておく。遠征に使ってもいいのだが、3万円だと行けるところも限られる。あるいは、この時期おいしい牡蠣尽くしに大事な人を連れていったり、そんなのもいいかな。

釣りデビューには最適な3万円

どっぷりと釣りの世界に浸かっている人たちにとって、3万円は中途半端なカネである。しかし、これから釣りデビューしようという人には、ぴったりの「入学料」と言える。ライトゲームもシーバスもエギングも、もちろん餌釣りも含めて、ショアの釣りならどんなものでも大体3万円あれば始められる。

「釣りデビューには3万円が最適な金額?」釣り愛好家にはちょっと物足りない可能性も3万円であなたも終生の釣り人に(提供:TSURINEWSライター井上海生)

どんな釣りをするにしてもロッド&リールは必要十分なスペックのものでそろえれば1.5万円、プラスルアーや仕掛けの類を購入して1万円、タモがいるなら少し足が出るか。あとは海なり湖なりに出かけていくだけだ。対価は数値化できない。ひとまず1尾釣れたら嬉しい。のめりこめば人生が変わる。

仮に倍の「6万円」あれば何を買うのか

「3万円」はなんだか見た目にキリがいい額みたいで興奮するが、これが倍の6万円になると(素数でもなくなるせいか?)、まさしく倍の大金になっているはずなのに、なんだか魅力を失う気がする。とはいえ、もちろん倍アップの大金になるので、釣り具に使うなら一気に選択肢が増える。ロッドのハイエンドの価格は、このへんが「上げ止まり」だ。もっと高価な竿もあるが、さすがに趣味の世界すぎる。

スピニングリールで6万円というと、汎用ハイエンドのセール価格。うーん、それにも少し足りない。ただし、ここに「追い金」という考え方が出てくる。あと2万円出せば、これ以上ないステラが手に入るかもしれない。ボーナスからいっちゃうか?だが、大人には渡すべきお年玉もあって、泣けてくる。

<井上海生/TSURINEWSライター>