テーマは「ペレ宙やるなら今でしょう!?」。茨城県八千代町にある筑波流源湖での良型狙いだったが、狙って釣れないことがわかり、ならばと数を釣るなかで交じればいい作戦に変更したのだが。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
アタリをたくさん出す
東オンドマリ桟橋から北桟橋に移動。竿21尺で沖め狙いをした後半戦だったが、良型が出ないどころかアタリそのものが少なく早々に撤退。竿を13.5尺に短くして操作性重視の数釣りに徹することに。
何だ、早くもくじけたの!?時刻はまだ正午すぎ。時間はたっぷりあるよ!
「いや、そうじゃないんです。狙って釣るのが難しい状況なので、アタリをたくさん出して釣り上げ、そこに良型が交じればラッキーの釣りに転向するだけです。竿が短くなればウキも小さくて済みますから」
後半戦の吉田のタックルとエサは図の通り。
なるほどね。確かにアタらない釣りを続けても意味はないね。でもだったらもっと竿を短くしてもいいんじゃない。旧ベラを狙うなら8~9尺でも事足りるでしょ?
「そうなんですが、そこはやはりペレ宙なんでちょっと沖を狙いたいじゃないですか。それに13尺前後なら短竿と変わらない竿振りをやれる自信がありますから」
おお、言ったね(笑)。と言うことはエサも今までとは異なるの?これまでは確かペレ軽3+BBフラッシュ1+水1だったよね。
「はい。べつにそのままでもよかったかもしれませんが、ウキも小さくしてエサも軽くしたかったので、ちょっとブレンドを替えました」
具体的には?
「ペレ軽400㏄+浅ダナ一本200㏄+BBフラッシュ200㏄+水200㏄で、ペレ軽200㏄分を浅ダナ一本に置き換えた感じですね」
エサをゆっくり落とす
タナを1.1mにセットして再開すると、なぜ21尺では動きが悪かったのかと疑いたくなるくらいによく釣れる。それは通常の浅ダナ両ダンゴをやっているイメージで、次々にタマ網へと魚が納まるのだが肝心の良型はまだこない。しかし吉田はまだまだ追い込めるとさらなる数釣りに徹しようと、ウキを吉田作フォルテ2番から1番にサイズダウンさせる。
それって食いが悪いからではなく、さらにエサをゆっくり落として早いアタリを出させるためだよね?
「はい。よく分かりましたね(笑)」
オレだってそのくらいのことはわかるよ。でもここまでやると、ペレ宙をやってる感じがないね。エサは確かにペレット系だけど、やっていることはまんま浅ダナ両ダンゴだもんね。
「はい。でも釣れるんで楽しいです!」
それは横で見てても分かるよ。でもなかなか良型が交じってくれない。そこがどうしたもんか。
「そうなんですが、ここまできたらやり切るしかないので、このままやらせてもらえませんか」
束釣りでもノルマは?
もはや万事休すかと思われたが、14時をすぎると不思議とそれまでよりアベレージサイズがよくなりだす。40cm級とはいかないまでも尺2寸超が入るようになり、これはもしかしたらと期待してしまう。
「これならどうでしょうか!」
タマ網越しに吉田が差しだしたのは、尺2寸ギリギリあるかないかの美ベラ。新ベラなのかどうかは判断がつかないが、今までまったくお目にかかれなかった魚だ。
まだまだだな(笑)。でもこれまで一度も写真を撮ってないから、このままではマズいから一応撮っておくよ。ただし保険だよ、保険!
しかし以降もこれを上回るような魚は出現せずついに納竿時間の15時半を迎えてしまった。
何だよ、結局写真が撮れたのは1枚かよ。
「面目もありません」
ちなみにカウンターは押してたんだよね。何枚釣った?
「103枚です」
103分の1かぁ。吉田の技量もまだまだだな(笑)。次回こそはよろしくたのむぜ。
次回も「ペレ宙やるなら今でしょう!?」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>