挑戦なくして現状維持もままならない。それはヘラの世界も同じ。失敗を恐れず突き進め! マルキユーインストラクター・吉田康雄に与えられた使命はまさに挑戦。「先生」になんてならなくていい。いつだってどこだってザ・チャレンジ! 第111回のテーマは「ペレ宙やるなら今でしょう?」。茨城県八千代町にある筑波流源湖の東オンドマリ桟橋に陣取った吉田。周囲はモジリっきりだが、はやる気持ちを抑えて準備に余念がなかった。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)
東オンドマリ桟橋に釣り座を構える
開場してすぐ東オンドマリ桟橋へ急行。トイレ前から入場し、正面に杭が乱立するエリア前に釣り座を構えた吉田。
「いやー、スゴいモジリですね。ドキドキしてきました!」
確かにモジリはスゴい量だが、ほとんどが岸寄りのアシ近く。何なら桟橋からではなく陸っぱりのほうが釣れそうな雰囲気だ。
「少しでもモジリに近づきたいので長竿からやってみます」
吉田が継いだのは18尺竿。タナは取りあえず1本半くらいから。
ウキのバランス調整を入念に
すぐにでも打ちだしたいところなのにエサも作らず、吉田は4本もウキを取りだし何やらゴソゴソと忙しい。
何やってるの?
「ウキのバランス調整です。釣っていくうちにおそらくはウキの番手が上がっていくと思うので、今のうちにオモリ調整をしておくんです」
へー、マメだねー。
「今回はウキだけですけどトーナメントモードの時は、仕掛けの予備も3セットくらいは作っておくんですよ」
1本の竿で?
「はい当然ですよ! 年がら年中道糸2号の関口さんには縁のない話でしょうけど」
悪かったよ。でも太ければ切られないから道具の節約になる。オレなんか1年付けっぱなしなんてザラだぜ!
「関口さんに話したボクがバカでした(笑)」
なおウキは吉田作のフォルテで2~5番の計4本をバランス取り。ハリは上下バラサ8号だが、これも変更の可能性大。
ハリが変わるとエサ落ち目盛も変わるよね。その時はどうするの?
「今回のウキは太めのパイプトップなので1~2号程度の差なら、釣りながら調整できます。とにかくエサ打ちの中断だけは避けたいので、スタート前の予備調整は大まかでも構わないんです」
3番をセットしエサ落ち目盛は2節沈めの黄色出しで、タナを取りあえず1本半にセットした。
エサは定番ブレンド
あれ? エサがまだじゃない。
「はい。いつもならエサ作りから先に入るのですが、流源湖さんはアタリ出しが遅いので正直どちらでも大差ないんですよ。まあ動きだせばアタりっきりになるので心配はしてませんが」
さすがシマノジャパンカップ試釣を何十回もやってきただけのことはあって、池のことを知り尽くしてるね(笑)。
「何十回とは大げさですよ。たぶん7~8回だと思うんですけど」
それでも十分多いよ。でも、そこまで吉田がやっても勝てないのだからビッグーナメントを制するって難しいことなんだね。
「わかっていただけました?」
少しだけね(笑)。ところで肝心のエサは?
「探りを入れる意味でまずは定番のペレ軽600cc+BBフラッシュ200cc+水200でやってみます」
何だかんだで6時40分にエサ打ち開始。モジリは相変わらず出ていて今にも釣れそうな雰囲気。ところが吉田の読み通りウキはほとんど動かず。
「でしょう。なので朝は、のんびり一定のペースで打ち返すくらいでちょうどいいんです」
ところがスタートから20分後、とある異変が起こり吉田を困惑させる。次回も「ペレ宙やるなら今でしょう?」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>