11月6日午前6時、愛知県・南知多町片名漁港に到着。最盛期となる冬に向けて人気上昇中のカットウ釣りをするため、おざき丸に乗り込んだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)
おざき丸でカットウ釣り
6時半に出船。30分ほどでポイントに到着するため、同船者の皆さんは出船までの時間とポイントまでの道中で、仕掛けのセッティングも終え準備万端だ。
しかし、ポイントに近づくにつれ風波は強くなる一方で、伊良湖沖は白波が立ち、うなりを上げて風が吹き抜けていく厳しい状況となっており、風速も波高も予報より強まっている印象だ。
時折さらに強い風波が吹きつけ、波しぶきをかぶるほど。たまらず釣り座からキャビンへ避難。気温は17度と決して寒くない温度だが、強風も相まって体感的には初冬を感じる寒さとなった。
カワハギが釣れ始める
荒ぶる波を乗り越え7時ごろ、ポイントに到着。水深20~30mのポイントからスタートしたが波と風の影響は強く、着底の感触が取りづらい状況に同船者も苦戦しているようだ。
このような状況下では食わせ仕掛けが操作しやすいのか、右舷ミヨシではカワハギがちらほらと釣れ始める。
根掛かりに苦戦
一方カットウ組は、波や風に着底の感触を阻まれ、根掛かりに苦戦を強いられた。フグがエサをついばむ繊細なアタリを捉え、瞬発的に掛けていく技術が求められる釣りだが、アタリを感じることもできないため、必然的に3~5秒に1回空アワセを入れ、偶発的にフグを掛ける「タイム釣り」に頼らざるを得ない状況だ。
底から30cmほどの位置にエサをぶら下げるイメージで漂わせ、細かいアタリを逃さないようサオ先に全集中。しかしこの海況、エサはもちろんだが、少しでも気を抜けば仕掛けごと消えていく。
カットウ仕掛けでも、大小のカワハギがポツポツとヒットするものの、時折入る大きなウネリで仕掛けが動くのかフグの寄り具合は悪いようだ。
エサと仕掛け
使用するエサだが、食わせ仕掛けは定番のアサリ。こちらはバラシに苦戦しながらカワハギメインでコンスタントにアタリを捉えていた。
一方カットウの皆さんはアオヤギをメインに、アルゼンチンアカエビやシバエビ、マルキユーのホヤなどを使用。イカゴロなど集魚剤も駆使しながら盛り付けており、こまめなチェックと交換で集魚効果を維持。
仕掛けはヤマワ産業の各種ダブルアーム仕掛けや、各種トライシンカー仕掛けが多い印象。中には自作の仕掛けで、荒ぶる海況に挑むアングラーも。
9時ごろ、湾内に移動し水深14mのポイントで再開。波は幾分か穏やかになったが、風はいぜん強く10mを超えているため、さらに風裏の浅場へ移動。アタリが取りやすくなり、ポツポツとヒガンフグも交じり始めるが、サイズが出ず数も伸びない。