フカセ釣りの友だち、広島在住の加藤くんから「アカハタがたくさん食べたいです」と以前から言われていた。釣行が実現したのが10月26日。加藤君は前日にダイワグレマスターズ宮ノ浦予選に参加して、そのまま友人も誘って3人でアカハタ狙いを決行。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・鶴原修)
沖磯でロックフィッシュゲーム
糸島の釣具店で合流し、足りない小物類を買い込み出発。途中でのんびりと腹ごしらえをして照三丸が停泊する長崎・野母崎港へ到着。前日の電話予約で「長手瀬」を予約しているので、午前中の4~5mの風が多少気にはなるが無事渡礁できた。
友人はさっさとタックルを準備して先に高三ツ瀬との水道に向かった。私は加藤君のタックルの準備の手伝いや釣り方の説明をして、加藤君を連れて友人が釣っている水道に向かう。するとすでにスカリが水溜まりに浸けてあった。「えっ、もう何尾釣ったん?」と聞くと「1投1尾で4尾、あと6号のリーダーがブチ切られた。デカかった」とバラシをなげいていた。
早々にアカハタをゲット
すぐに加藤君に釣座にも立ってもらい、狙い場所の水深などを教えてキャスト。風が5mくらい吹いているので、PEラインが必要以上にフケてアドバイスする側としても難しい。
「カウントで釣ってもらおう。6カウントでシンカーが着底するからそこからリフト&フォールね。あと足元から20mまではすごい根があるからそこはいったん巻き取って再度キャストして。最初は沖を中心に狙おう」とアドバイス。
するとコツンとアタリが来たようで「アワせてロッドをぶり曲げてゴリ巻きばい」と言うとすぐに大きくロッドが曲がり「何これ?めっちゃ引く~」25cmくらいのアカハタだったが「えっ、このサイズでこんなに引くんですか?めっちゃ楽しい!」と大興奮。
良型キジハタも登場
再度キャストすると今度は落ちパクでヒット。来る途中、釣具店で買ったKJホッグ(ヨツハモ)カラーが当たっている。一度根に張りつかれたがすぐに出てきてくれてサイズアップの30cm。「鶴原さんがハマるのが分かる~」同じポイントで友人と交互にサオを曲げ小さいのはリリースしながら加藤君が会心の一撃。初心者あるあるで35cmを超えた良型キジハタを釣り上げた。
ルアー釣りではメバリングやエギングの経験はあったようで、狙う場所や狙い方を教えると的確にポイントを攻め、ロックフィッシュゲームを楽しんでいる。
フカセ釣りもスタート
正午前、前日の大会の残りまきエがあったようでフカセ釣りもスタート。アタリはあるのだがハリに掛からない魚に手こずっていたので、ちょっとだけアドバイス「ハリスに張りを作ることでハリ先にテンションがかかるからハリ掛かりもよくなるよ。ただ張り過ぎはダメだから頭の中でカウントをとって、どのタイミングでウキから離れたストッパーをウキの下部に引っ付けるくらい引き戻す。この作業をすることでハリ先にテンションがかかりヒット率が上がるよ」。
するとあれほどウキが消し込んで大きくアワセを入れてもハリ掛かりしなかった魚がハリに掛かるようになった。
最初は見たことのないベラの仲間だったが「ウキ下が深いから1ヒロ半のハリスのみの仕掛けにしてみて」と伝えると、それから小っ葉グロも1投1尾釣れ「いや~、今日はたくさんのアカハタのお土産、またフカセ釣りの鶴原さんのテクニックを生で見れて勉強になりました。またぜひいっしょに行きたいです」と、まだお昼すぎなのに…。
41cm良型アカハタ浮上
私は加藤君の助っ人をしながらもロックフィッシュゲームを楽しみ、41cmの良型アカハタ2尾を頭に友人と28cmオーバーをキープ。20尾ほど加藤君のクーラーに追加して師匠として役目を果たせたかな…。次回は「クロを狙ったフカセ釣りをもっともっと教えてください」とのことなのでまた行こうと思う。
<週刊つりニュース西部版APC・鶴原修/TSURINEWS編>