日本三大怪魚の一つであるアカメ、大型になり古代魚を思わせるフォルムと希少性からアングラー憧れの魚である。今回は夏の長期連休を利用して高知遠征し、最終日にキャッチしたドラマフィッシュとの出会いをレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター稲垣順也)
最終日に待望のアカメをキャッチ
たどり着いた答えは、岸沿いを回遊するアカメをサイトで探し、見つけたアカメをラバージグで食わせにいく。最終日の朝マヅメ、最初に見つけたアカメはすぐさまラバージグを吐き出しフッキングできなかったが、続けて見つけた3匹で回遊する先頭のアカメにラバージグを入れるとバイト。
フッキングも決まり、アカメのパワフルな引きに備える。しかし予想に反してすんなり浮いてきた魚は、最近釣られたであろう傷を負ったアカメであった。
蘇生&リリース
抵抗を見せない為少し早いがランディング、なるべく短時間で写真撮影を行い、ストリンガーを掛け蘇生を行う。しばらく口からエラに水と酸素を送ってあげると胸鰭が動き出し、自分で体制を取れるようになった。そのまま体を支え、エラに水を送りながら回復を待つ。口を掴む手を噛むまで回復して来た所で一旦手を離しストリンガーで様子をみる。
ストリンガーも振り切ろうという元気が出て来た所でストリンガーを外しリリース体制に入る。最後は私の手を振り払ってゆうゆうと泳いで帰っていった。体の傷が心配だが無事回復してくれる事を願ってお別れした。
桂浜水族館でアカメを観察
一旦車に戻り、コーヒーを飲みながら余韻に浸り至福の休憩。釣りを続ければ追加できそうだが、最終日の朝マヅメ、狙い通りに釣れた満足感から竿を仕舞う事にした。この後は温泉に入り汗を流し桂浜水族館を訪れた。
ここはアカメが群泳する水槽があり、間近で見る事ができる。アカメを観察する事で釣りに繋がるヒントが見つかるかもしれない。他にも様々な魚や動物が飼育されており、生き物好きには堪らない場所だ。
アカメ釣り遠征を楽しむコツ
アカメは個体数が少なく、シーバスともブラックバスとも違う種族の魚である。他の魚のパターンや時合は参考にせず、現地で得た、アカメに対する情報を元に釣りを組み立てていくのが良いと考えている。限られた時間の遠征であるが、入れ込み過ぎず、楽しむ姿勢を忘れずに行くことも大事だ。
今回の一匹もアカメが頻繁に見える状況が楽しく、定番のナイトゲームをほとんど切り捨てて休息に充て、デイゲームをメインにしたのが結果として良かったと感じている。釣れなくて当たり前のアカメゲーム、せっかく高知まで来ているのだから、カツオのタタキやアカメアングラー定番のくいしんぼ如月のナンバンビッグなど、行き詰まった時はグルメを堪能するのも楽しみの1つである。
アカメ釣りを未来に残そう
最後に最近の怪魚ブームにより以前より多くの方がアカメを狙って高知を訪れている。駐車場所や夜間の騒音、周辺住民への配慮、アングラー同士のトラブルなど、十分注意した上で釣行して頂きたい。冒頭で説明した、現在でもアカメ釣りができる環境を作ってくれた方々への感謝の気持ちを忘れず、これからもアカメゲームを楽しんでいきたい。
高知のアカメ釣りを未来へ残そう
尚、今回釣行記を作成する上で『高知のアカメ釣りを未来へ残そう!』サイトを参考にさせて頂いた。高知のアカメゲームの未来を真剣に考えているサイトになるため、これからアカメに挑戦を考えている方も、もうすでに挑戦済の方にも一度ご覧頂きたい内容となっている
<稲垣順也/TSURINEWSライター>