梅雨が明けた7月中旬。一気に夏空になり気温も猛暑と呼ぶにふさわしい程だ。しかし、夏が来ればこの時期ならではのターゲットが動き出す。暑くなった土曜日の午後から釣行の計画を立てて和歌山県紀北エリアへショアジギングに出発した。この暑さなら一級ポイントの場所であっても誰も居ないはずである。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
夕マヅメまでショアジギング釣行
熱中症対策も万全に水分は多めにクーラーボックスに入れ、日焼け防止用の極薄パーカーと帽子は必須だ。計画としては夕方まではショアジギングでアタリが無い間はアジングをするプランで出発。
予定通り渋滞にあう事も無くポイントに到着出来た。案の定、入りたかったポイントには誰も居ない。今回のタックルは2本で、ショアジギング用にブリーデンのTR‐85PEスペシャル・ホウリアイランドにPE0.5号+リーダー3号。アジング用に34のスペシャライズ51にエステル0.2号+リーダー0.6号のセットで挑む。
ポイントに入り状況を確認する。南からの風があり風に乗せれば十分にルアーの飛距離は得られそうだ。アジングは風に逆らわなければ何とか大丈夫そうである。時折サヨリやシラスがうろうろしているのでナブラは出ないものの気配は十分。まずはジャッカルのラスパティーン20gをセットしておく。
すると沖の方でナブラが発生!届くか届かないか微妙な距離だがフルキャストでナブラを狙う。ボトムまで落としてワンピッチジャークで探るといきなりヒット!幸先がいいと喜ぶものの妙に軽い…。クルクルと回転しながら上がって来たのは定番ゲストのエソ。うーんやっぱり君だよね。
目の前でナブラが発生
エソのヒットが連発で続く。まるでエソが沖合に絨毯のように敷き詰められているかのよう。あらためて偏向グラスごしに海面を見るとシラスらしきベイトが泳いでいる。群れはそんなに大きくはないがベイトの存在は大きい。
そろそろアジングをしようかとロッドを持ち替えたタイミングで目の前でナブラが発生した。あわててジグを結んだロッドに持ち替えてナブラを直撃。着水してすぐにジャークを入れると緑っぽい背中の魚がルアーを追って来た。
一度落として再度巻くとヒット!強烈な引きでドラグがどんどん出される。ロッドを十分に曲げて寄せにかかるが右左に走りまくる魚体。やっと上がって来たのは夏の風物詩であるソウダガツオだ。釣ったのは3年振りくらいなので非常に嬉しい。
尺越えマルアジもジグでヒット
しばらくすると少し沖目でナブラが発生。同じようにナブラに撃ち込んでジャークを入れるとヒット。これはたまらない!が手前でバラシ。もう一度撃ち込んでジャークを入れるとまたヒット。今度はバラしたくない。深みに突っ込んでいくような引きだ。ホウリアイランドのバットパワーで少々強引にリフトしてくるとヒットした魚に何尾も着いて来た。よく見ると余裕で尺越えのアジ。寄せて一気に抜き上げた。
正体はまたも夏の和歌山名物であるマルアジであった。朝マズメに良く釣れると聞く魚だがやはり夕方にも活性が上がるようだ。マルアジは合計で3匹ヒットであった。
アジングに転戦
ナブラも消えて海域が落ち着き始めた。やはりナブラはそう頻繁には起こらない。落ち着いたタイミングでアジングロッドに持ち替えて本格的にアジを狙う。今回はMIZARUの鯵刺に1.1gのタングステンを付けた自作ジグヘッドにMOZUのクローバー2in(クロカゲシラス)で沖向きの潮に流す作戦だ。
フルキャストした後、風をはらまないようにロッドを倒して潮にのせていく。この潮の流れとジグヘッドのウェイトから考えておおよそ40カウントでボトムに着く予想だ。予想通り35カウント~40カウントでボトムに着く。
底から順にアクションを入れてフォールを繰り返していく。手前の波止の基礎まで来たらピックアップを繰り返す。徐々に潮が早くなりだしたタイミングでボトム少し上でコッという独特のアタリが出る。瞬時に合わせて寄せるとマアジ。マルアジの後にこの場所に入っていたようだ。
ポツポツと連続で拾い釣りをしていると時計の針は既に19時半を回っていた。夏は時間が長く感じてしまう。慌てて帰る準備を整えた。もっと灼熱との戦いになるかと思っていたが程よい南風で暑さは和らいでいた。これからの秋の終わりまでのシーズンは特に熱中症に注意しながら釣りを楽しみたい。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>
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