沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】

夏の到来とともに盛り上がる三重県・志摩半島沖のキハダゲーム。夢の大物を手にするべく多くのアングラーが挑むが、チャンスはあれどなかなか手中にできないのが現実。何年も通い込んでいる人も少なくない。しかし、なかには念願の大型キハダをあっさりキャッチしてしまう人もいる。そんなエピソードのひとつを今回紹介したい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

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初キャッチが40kg級キハダ

編集部がことを知ったのは7月の下旬。三重県鳥羽市にある石鏡漁港出船のフィッシュハンターから寄せられた同船の釣果情報で、初キャッチのキハダが40kg級という強運の持ち主がいると……。その人は、三重県在住の高倉豊さん。記者が同船長を通してインタビュー取材を申し込んだところ、快くOKしてくれた。ここからは、高倉さんとキハダとのバトルについて書いていく。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】4日前にも45kgが出ていた(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

高倉さんが釣行したのは7月20日。当日は出船こそできたものの、沖は想定以上に風波があり、お目当てのパヤオまで行けず。船はやむなく数日前にキハダが上がった近海寄りのポイントを狙うこととなった。

目当ての海域に向かう道中、船長が海鳥の姿とカツオらしきスプラッシュを発見。魚探を確認すると中層にも反応が出ており、アプローチしてみることになった。

カツオを狙っていたら……

ミヨシの人はキャスティングで誘い出しを開始したが、高倉さんは釣り座がトモということもあり、まずお土産のカツオを確保しようとジグで中層の反応を狙っていた。

同氏は、船長のアナウンスをもとに水深30~60mをトレースしていった。ジグはウロコジグの400g。ロングストロークのスロージャークで探っていき、2~3回目のトレースでドスンときたそうだ。

以前からトンジギを楽しんでいた高倉さん。その経験から、ヒット直後は漠然と巨大カツオかタネトンが食ったと思ったらしい。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】落ち着いてファイト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

すぐにスプールが逆転し、オシアジガー2000から勢いよくラインが飛び出していった。引きからしてデカイが獲れると判断し、ファイトタイムを短縮するべく徐々にドラグを締めていった。

30~40mほどラインが出たところで相手が止まり、ここから主導権を奪うべく、強気のファイトに移ったが、相手も容易には観念せず。20mほど巻いては出されの激しい攻防戦に突入した。

強気のファイトでランディング

粘り強く抵抗する魚に対し、出方を見ながらさらにドラグを締め込んでいく高倉さん。いつしかフルドラグとなり、指ドラグと綱引きファイトでリフトを続けたという。巻いたり出されたりを繰り返していてもキリがないので、とにかく走らせないことに意識を集中し、周囲で見守るアングラーのことも気遣って、一刻も早く取り込めるよう強気でファイトを続けたという。

グルグルと旋回を続ける相手を、少しずつ海面へと導く。やがて、ギラギラと反射する魚体が見えてきたが、最初は特大のカマスサワラのように見えたという。されど、その魚体は長いだけでなく太い。やがて黄色のラインとフィンが見え、ここで相手が大型のキハダだと確信。想像していた以上のサイズにたまげたが、過度に慎重になってはいけないと、そのまま強気のファイトを続けたという。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】キハダの巨体が横たわった(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

そして、ラストランを高倉さんが封じる。進退きわまって回り続けるキハダの巨体を、船長のモリが一発で捉えランディングに成功。炎天下の激戦を制し、一生の思い出となる1匹を手にすることができた。

冷静&強気が勝因

インタビューの最後に、同氏に今回のバトルを総括してもらったが、最初からこのサイズのキハダだとわかっていたら、過度に慎重になってキャッチできなかったかもしれないと振り返る。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】危なかったアシストライン(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

カツオやキメジを想定していたため、ラインはPEライン3号を300m。ひとっ走り200mと言われる大型キハダを相手にするには、太さも長さも心もとない。

加えて、キャッチしたあとに確認したところ、フックのアシストラインは歯でボロボロにされており、走らせて長期戦になっていたら、ここでプッツンしていたかもしれないと高倉さんは振り返った。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】39kgの大物だった(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ファイト時も相手がデカいことは分かっていたが、キハダの、ましてやこのサイズとは想像もつかなかったので、強気かつ冷静にファイトできたことが勝因になったのではと答えてくれた。

船長が丁寧に切り分け

なお、こんな巨大魚の持ち帰りは想定していなかった高倉さんだったが、船長一家が営むホテル「秀丸花ごころ」の厨房にキハダを持ち込み、プロの料理人でもある船長が、きれいに切り分け持たせてくれた。その手際の良さと、丁寧な仕事に感激したという。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】秀丸花ごころ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

最後に、自宅では対処できない大物を捌いてくれたほか、いつも実技を通して釣り方を指南してくれるお客思いの対応を惜しまないフィッシュハンターの船長に、あらためて感謝の言葉を贈りたいと高倉さんは締めくくってくれた。

沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】厨房でキハダをさばく(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

 

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フィッシュハンター

伊勢湾内から鳥羽沖、熊野灘まで広~くフィールドをカバー、メインで狙う対象魚のシーズンにより伊勢市または鳥羽石鏡の2拠点のいずれかから出船しています。ターゲットはサワラや青物、マダイのほか、ビンナガ(ビンチョウ)やキハダ、ハタ類やアオリイカまで何でもお任せください。キスやマダコなどファミリー向けの釣行プランもあります。

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年8月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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沖のジギング釣行で40kg級キハダマグロをキャッチ成功【三重・フィッシュハンター】安く釣具を買えるTemu(提供:pixabay/Temu)