サーフのキス釣りを始めて、かれこれ数十年がたつ。今回夏にキスの投げ釣りをする上で、私が今まで経験してきたことや感じたことを紹介したい。今回紹介したい内容は大まかに1.仕掛けについて、2.ポイントについて、3.釣り方について。この3つだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
仕掛けについて
キス釣りの仕掛けは、ビギナーの人は市販品を、キャリアのある人は自作することが多い。釣具店やネットショップで売られている仕掛けのハリ数は、2本、3本、5本、8本、50連結と、大方この5種類。
経験の浅い人はハリ数の少ない仕掛けを、釣り歴の長い人で数多く釣りたい人はハリ数の多い仕掛けを使用することが多い。サオが4m~5mと長い場合は、ハリ数の多い仕掛けを扱いやすいが、短いサオだと取り回しが難しい。大事なことは、仕掛けを絡ませないでキャストできるか。
ビーズなどの装飾も有効
市販仕掛けの中には、ビーズやヒゲなどで装飾したものもある。ハリの装飾の有無は人により考え方が違うが、効果はゼロではないと思っている。私もビーズや蛍光塗料、ケイムラといった紫外線硬化樹脂を使用することが多い。
友人とキス釣りをしていた時、私はビーズ付きの仕掛け、友人は装飾のないノーマルな仕掛けを使用していた。友人もキス釣り歴が長い人で、同じ浜に並んで楽しんでいた時、私の釣果が極端に多いことに気が付いた。友人に私の仕掛けを使ってみることを勧めた。
すると今までアタリが少なかったものが、急に釣れ始め好釣果を得られたという経験がある。この時は黄色系のビーズだった。ビーズは金、銀、赤、ピンク、白、青、紫、橙、緑などいろいろある。どの色が良いのか一概には言えない。
その日の天気が晴れか曇りか雨か、海底の色は明るい色なのか暗い色なのか紫外線の強さなど、条件でビーズの効果が変わると考えている。
ビーズの効果は、キスに対するアピールだと考えている。違和感なく、いかにエサを目立つようにするか、くわえたときにいかに違和感なく吸い込ませるか、という考えに変わってくる。
人によっては、装飾などなくても釣れるという人も多い。逆に装飾仕掛けで釣っている人の方が少ないかもしれない。どのように楽しむかは個人の自由。単純に釣って楽しむ人、仕掛けに工夫を凝らしその工夫して釣れた釣果を喜び、さらに新しいことにトライして楽しむ人など。私個人としては、やはり単純に釣るのではなく遊び心でひと手間加え、考えて釣れたことに満足ができればと考えている。
最初は装飾された市販仕掛けで釣果を上げることに臨み、その後ステップアップとして自作仕掛けにチャレンジすればいいと思う。
仕掛けのハリス
仕掛けのイトに関しては、フロロカーボン、エステル、ナイロンが主流だ。最近はイトに色が付いているものもある。魚に気付かれないよう目立たなくするためとか、逆に目立たせるために色を付けることも。
昔はいかに仕掛けが見えないようにするかと工夫していたが、最近は逆の発想に展開してきているように思う。やはり魚に対し、アピールが大事ということだ。私も蛍光色も使うし、使って釣れなかったことはない。
最近ではハリ結び機が売られており私も愛用しているが、このような機械を使用すると意外と簡単に仕掛けを作れる。ハリを結ぶことに抵抗のある人は使ってほしい。