シーバスフィッシングにおいて濁りはとても重要だ。濁りと流れが合わされば、それはもうポイント的には言う事なしだ。だが、どこまでも濁ればいいかといえばそうではない。また、流れがなければとたんに状況が悪化するのも忘れてはならない。そうなのだ、流れと濁りはどちらも重要だ。その中でも比較的あいまいになりやすい「濁り」筆者の得意な河川のシーバスフィッシングにおいてこれほど厄介なものはないが、あえて攻略法を考えてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
なぜ濁るかを考える
まず、なぜ濁るのか?だが、真っ先に思い付くのが雨だ。雨によって水量が増し、底の土や泥が巻き上げられて濁る。また、上流から土砂が流れ込む場合も水色が茶色になって、水中の視界が悪くなる。特に雨後は影響が数日たっても消えない場合もある。
次に、風だ。特に浅いシャロー帯は、爆風が吹くと濁りが入る。雨後ほどではないが、河川でも風の影響は無視できない。
その他に、水門が開いて堰き止められていた水が勢いよく流れ込む場合もある。これは何キロも先の堰やダムが放水した場合だけではない。小さな水門でも定期的に開けば、少なからず水は動き、濁りは入るのだ。この場合は今までと状況がガラリと変わることもあるので、チャンスタイムともいえる。
濁りの基準
そして、この濁りの攻略法を考えてみよう。まず、どの程度の濁りがシーバスフィッシングには適しているかだが、よく聞く基準が「新聞がギリギリ読める程度」 だが、これは非常にわかりにくい例えだ。川の中で新聞など読んだ人はいないだろう。
そう考えると、はっきりいってこのくらいがベストだという基準などないのが正解だ。釣りをするフィールドごとに判断するのが最もわかりやすいだろう。
攻略法とおすすめのルアー
それよりも、そのときの状況に応じた釣り方と使うルアーが重要になってくる。筆者の場合だが、見るからに濁りがキツければ目立つカラー(グローやブラック、チャート)をローテーションで使ってみる。具体的に書けば、カフェラテ以上の絶望的な濁りなら、シルエットを出すためにあえてブラック。
薄い濁りならチャートやホワイト。濁りのナイトゲームならグロー。
そして釣れないときの切り札として、セクシーピンクといったとこだ。
まぁ、ほとんど好みと釣れた経験に基づいて選んでいるといっていい。次にこの濁りの攻略法、つまり釣り方だが、デーゲームで例え晴れていてもナイトゲームのようにゆっくり巻いてアピール力を意識する。使うルアーもバイブレーションやフローティングミノーなど、やはりアピール力のあるものをセレクトする。
また、岸際をジャークやトゥイッチなどの激しいアクションを付けて釣るのもおすすめだ。つまり基本的にはナイトゲームのように、カラーも動きも目立つものが有効だといえるが、ベイトの量など状況に応じて激しく攻めの釣りもアリだ。