今回は、ボートショー2024「海ゼミ」講義の後編「カヤックフィッシング入門時のポイント」をまとめたものをご紹介します。今まで筆者が執筆したカヤックの解説記事をまとめた内容にもなっていますので、最後まで読んでいただければうれしいです。
前編「初めてのカヤック購入時に知っておくべき【5つのポイント】徹底解説」から読む。
カヤックフィッシング特集ページを見る。
(アイキャッチ画像提供:HOBIE JAPAN)

4.最低限必要&あると便利なもの
カヤックフィッシングではカヤック以外にも必要な装備がありますのでご紹介します。
ライフジャケット
まずは、いわゆるライフジャケット。カヤックフィッシングでは、桜マーク付きの「救命胴衣」は必要ありませんが、PFD(パーソナル・フローティング・デバイス)やフローティングベストなどと呼ばれる浮力体内蔵のベストが必須。海に落ちた時の安全性を考えて絶対に着用してください。
また、カヤック用のライフジャケットの特徴として、パドリングしやすいように肩まわりの自由度が高いことや、シートの背もたれと干渉しないように背中部分が薄く作ってあることなどが挙げられます。

ドーリー
これまでも何度か触れたように、カヤックを陸上で移動させるのはなかなか大変です。それを助けてくれる必須アイテムがドーリー。
もしも、釣り場に着いた後にドーリーを忘れたことに気づいたら、潔くあきらめて帰るくらいに重要です。
ごく軽量のカヤックで海岸まで100m未満のような場合なら、ドーリー無しで担いで済ませることもできるでしょうが、基本的にドーリーは絶対にあった方が良いです。
ドーリー選びのコツは、タイヤの大は小を兼ねるということ。径が大きなバルーンタイヤであれば、砂浜でもアスファルトでも、重いカヤックでも対応できます。これが小径で細いタイヤのドーリーだと、アスファルト上では良いとしても、砂浜でトラウマレベルの大変な思いをすることになります。

セーフティフラッグ
法律上の義務があるかは別にして、セーフティフラッグの装着はもはや常識であり最低限のマナーともいえます。波間に漂うカヤックは、他の船舶から簡単に見えなくなってしまうからです。
それほど高価なものではありませんし、自作も簡単なアイテムなので必ず装備しましょう。

魚探(魚群探知機)
カヤックフィッシングを楽しむ上で、魚探があるのと無いのでは天と地ほどの差が生じます。魚探があれば、地形の変化やベイトフィッシュの有無などがわかり、ある程度予測を立てられるので、運任せの釣りから脱却できます。
また、GPSでカヤックの移動(流されている)スピードがわかったり、濃霧の中でも戻るべき方向がわかったりと、安全性の面からも魚探の装備をおすすめします。

携帯電話
日常生活でいつも持ち歩いている携帯電話は、海の上でも必需品。万が一転覆した時に、海上保安庁の救助を要請するためです。海上保安庁緊急通報用電話番号は【118番】です。
また、こまめに天気予報をチェックし、強風や雷雲の発生にいち早く気づくことにも役立ちます。
もちろん、大きな魚を釣った時に自慢用の写真を撮ることもできますからね。カヤックに乗る際は、携帯電話を防水ケースに入れ、いつでも取り出せるようにライフジャケットのポケットに入れておきます。
水
熱中症予防や漂流時の命綱として、最低でも2リットルほどの水を積んでいきましょう。コンビニも自販機も無い海の上では、真水がとても貴重なことをお忘れなく。海水をかぶってしまったリールやサングラスを洗うのにも使えます。
5.あると便利なもの
ここからは、あると便利なアイテムについて説明します。
クーラーボックス
魚が釣れたら必ず持って帰る釣り人には、必須アイテムともいえるクーラーボックスですが、リリース前提であれば積んでいかないこともあります。
もちろん、暑い時期に冷たい飲み物を飲むことができ、不意に美味しい魚が釣れた時に持ち帰ることもできるので、毎回積んでも損はないアイテムです。

ナイフ
釣れた魚を締める用途はもちろん、転覆時に体に絡んだラインやリーシュコードを切断したり、クーラーボックスに入りきらない大物の尻尾を落としたりと、何かと役に立つのがナイフです。
偏光グラス&日焼け止め
海上では、何も遮るものが無く海面のギラつきもあるため、偏光グラスや日焼け止めは持っておきましょう。偏光グラスは、波しぶきや飛んできたルアーから目を守る役目も果たします。
最後に
以上、長文になりましたが、読んだ方のカヤックフィッシングを始める際の手助けになったら幸いです。そして、来年のボートショーにぜひ足を運んでみてくださいね。
さらに詳しく知りたい場合は、カヤックフィッシング特集ページをご覧ください。
<福永正博/TSURINEWSライター>