ただでさえ開放感の高い沖釣りだが、身内しかいないボートという自由度も相まって一回で病みつきになった。今回は5月18日のそんな釣りの様子をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
身内でボート釣行
釣行の2週間前の準備段階からワクワクは始まっていた。今回は妻と妻の妹と4人での釣行というのもあり、いかに初心者に釣らせるかも課題だ。一応の狙いはアマダイ。アマダイ狙いの釣りは本命が出ずとも、五目釣りとなり何かしらお土産が釣れるだろうという算段だ。
釣り方も天秤仕掛け・胴突き・サビキ・ジグ・タイラバ・エギの何でも御座れ。道具と餌の量もそれ相応だが、あれもいいな。これも使えそうだな。と揃える瞬間が個人的には1番好きだ。今回ボートを借りるのは福井県のウミックさん。受付を済ませ、釣りの準備。
船中カイワリ連打
受付で何となくポイントを教えてもらい、そこに直行。とはいえ、なにか目印があるわけではないのでざっくりここら辺という感じでスタート。妻と妻の妹にリールの使い方やら釣り方をレクチャーしていると義父からヒットコール!どんな仕掛けで釣りを始めたかを聞くとタイラバサビキとのこと。
何が釣れるかタモを持ちワクワクしながら見ていると、ヒラアジ系の何かがユラユラと上がってくる。これはいい感じの魚では!?と期待値も爆上がり!浮上した魚はカイワリ!しかも2匹!無事ネットインし最高のお土産確保だ。
筆者にはレンコダイ
それに続くように妻の妹もカイワリし、妻もレンコダイをキャッチ!といい流れだ。私も続きたいところだが、みんなの祭りを直したりでなかなか釣りが進まない。レンコやカイワリが出ているので本命アマダイよりも釣っている棚が高いと思われるが、いずれも十分持ち帰りサイズだ。細かいアドバイスよりも、まずは釣りを楽しんでもらうのが先決だ。ここは私が本命を釣り上げ、盛り上がり始めた船内の士気を最高潮にしようじゃないか。
金魚からマグロまで狙うマルチアングラーを自称する私だが、アマダイは結構得意な方だ。アマダイ船での竿頭も一度や二度のことではない。(私の中では)満を持しての1投。底を取って1.2~1.3mのところでアタリ。軽く聞き合わせてやりとり開始。注目を浴びながら浮かんでくる赤い魚体。タモにおさまるレンコダイ。
50cm級エソが連発
さて、今日はフォローに徹することにして、仕掛け交換やオマツリ解消が仕事。女性陣2名の竿と私が使っていた竿の3本でローテーション。仕掛け交換が必要になったら、その時私の使ってる竿を渡して釣りを続行してもらうの繰り返しだ。
そんな感じでしばらくレンコやイトヨリが釣れたが、徐々にエソパレード。サイズもアベレージ50cm程度はあろう大型揃い。サイズがある分、引きもそれなりなので初心者がとりあえず魚の引きを楽しむにはいいが、お土産目線では面白くない。
義父もタイラバを切られたり、ジギングに転向した私もおろしたてで虎の子であるTGジグを切られたりとすっかり涙目。エソが釣れる間は不思議とエソしか釣れず、他の魚は沈黙状態。そんな大変元気だったエソもパタっと釣れなくなってしまい完全に沈黙。義父と話してポイント移動をすることに。
根周りへ移動も不発
ポイント移動先は根周り。もちろん身餌も持ってきている。ハタにカサゴ辺りが釣れれば万々歳だ。しかし思ったほどアタリが出ない上に岸寄りの根周りは潮が早く根掛かり多発。なんとかリリースサイズのカサゴを釣り上げただけになってしまった。
根掛かり多発では初心者は特に遊びにくい。ここは残念だが再移動を決定。再び最初の場所に戻り、釣りをするも相変わらず渋い。たまーにレンコが顔出す程度で、完全にまったりムード。
ナブラが発生
そんな中、遠くでナブラ発生。これはすぐ見失ってしまったが、すぐに別のナブラが発生。ベイトを目視できないのが若干不安だがこのチャンスを逃すことはできない!すぐにジグをキャストするも魚が早い。ここで義父が気を利かせてくれて、ナブラを追跡することに!ナブラに追いつくと近過ぎず遠過ぎずのドンピシャのところでキャストに成功!
そして!完全にスルー!2回通すも完全にスルー!やはりマイクロベイトを捕食しているようだ。ナブラも沈んでしまい、チャンスタイム終了。最後は義父が渋い中、意地のアオハタを釣り上げ沖上がり。
釣魚料理に舌鼓
ウミックさんは船着場で魚を捌くことができる。鱗と内臓取りをできるだけで帰宅後の楽さは比べ物にならない。カイワリは良型だったので刺身で、レンコダイは塩焼きで頂いた。カイワリは最高だ!誇張なしにシマアジと同等と言える。レンコダイは少々水っぽいこともある(マダイと比べると気持ち水っぽい程度)ため、塩を軽く振ってあらかじめ余分な水分を出しておくことで旨さが凝縮される
今回は丸々焼いたのでやらなかったが、アラも良い出汁を出すので、汁物にするのもオススメだ。
ボート釣りの魅力
船舶免許を必要とする動力船は手漕ぎや2馬力とは行動圏も桁違いで、様々なターゲットをやりたい釣り方で狙えるのは釣り好きとしてはたまらないことだろう。
今回は初めてのレンタルボートだったのもあり、やや釣果は控えめだった。その一方で道具の量やポイントの選び方など学びも多く、今後に繋がる釣行になった。
<永井航/TSURINEWSライター>