河口やベイエリア、ゴロタ場など身近な場所で、パワフルなクロダイとの駆け引きが楽しめるチニング。このゲームを一層楽しくさせてくれるロッドが株式会社オリムピックから発売された。今回、チニングロッドに求められる特性を踏まえながら、このロッドについて同社の鈴木さんが解説記事を書いてくれたので紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:オリムピック)
おりチニングの好シーズンを迎え新ロッドが登場
皆さんこんにちは、オリムピックスタッフの鈴木雅教です。すでに夏の気配が感じられる今日このごろ、チニングにとってベストシーズンがやってきました!
そんな好シーズン突入に先立ち、チニングを牽引してきたロッド「シルベラードシリーズ」からシルベラードUXが24年度オリムピック新製品として登場しました。今回はシルベラードシリーズ全般を交えながら、このUXシリーズについて紹介したいと思います。
チニングロッドに求められる性能
チニングロッドに求められる性能は、地形変化を感じ取る感度と、地形に対してルアーがスタック(根がかること)するのを回避すことができる適度な張りを有することです。さらに、クロダイのバイトを弾かずに乗せられるティップの柔軟性、強靭な引きに対応できるバットパワーがあげられます。
ちなみに、快適にチニングを楽しむためにも、ぜひ専用ロッドの使用をお勧めしたいです。
なぜなら、クロダイ、キビレは正直どこにでもいることが多いですが、その中でも釣果を得やすい場所は川の河口付近や石畳護岸など底質が硬いところになります。
当然、チニングの定番ルアーであるフリーリグやテキサスリグなど、底を引いてくる釣りがメインになるため、張りが弱いロッドだと根掛かりが頻繁に発生します。さらに、フッキングにおいてはクロダイのバイトを感じてからしっかりと硬いアゴを貫くロッドパワーが必要になるのが理由です。
パイオニアロッドとして誕生
シルベラードが初めて発売されたのは2016年。当時はあまりチニングが認知されていない状態からのスタートでした。
専用のロッドが世の中にはほとんどないなか、雑誌やメディアに取り上げられる事が増えていったことで人気に火が付きました。当時の時点でチニングに求められる性能が充実していたため、パイオニアロッドとして世の中に広まっていきました。
シルベラードシリーズの特徴
シルベラードシリーズ全体の特徴として、高い復元力をもつことが挙げられます。復元力が高ければ、キャスト時のブレが少なく、イト抜けが良いので飛距離が向上します。
また、張りが生じるので、地形の変化をより明確に感じ取ることができ、ルアーが根に食い込んでしまう前に外しやすくなります。
そして、遠いところでバイトしてきた魚に対するフッキング力も向上し、ファイト時はチヌをコントロールしやすいので素早く浮かせることができます。