2024年のGW、午前は泉佐野一文字、午後は武庫川一文字というコストパフォーマンス度外視のサビキ釣りダブルヘッダーを敢行。良型アジ6匹とカタクチイワシ大漁の釣果を手土産に気分と舌は大いに満たされた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
2024年の大阪湾は不調?
2024年に入り、私事ながら仕事に忙殺され、思うように釣行できない悶々とした月日が流れていた。
しかし幸か不幸か、いや幸と言ってはいけないのではあるが、閑散期の冬が過ぎて3月、4月になっても一部例外を除いては、大阪湾の釣況は全般に不調で目立った釣果が見られず、無理して釣行しなくてもよかったんだと自分で自分を慰めていた。
しかしGWに入り、何とか腰を据えて釣行できる目途がついたので、5月3日の泉佐野一文字への釣行を決めた。
暗黙の「荷物置きルール」発動
泉佐野一文字への渡船は予約制ではなく先着順。しかし一番船で波止に渡れなければ実質ジ・エンドの大激戦区。
深夜2:00過ぎに頃に泉佐野一文字に渡す葵渡船の駐車場に到着したが、無人の乗船場では、はるか以前に地元常連を中心とした26もの先客が一人一個の荷物を乗船場の並び列に整然と置いて、先着権を主張していた。さすがにGW、この暗黙の「荷物置きルール」の発動もやむなしだ。
3:30頃に船長が到着し駐車場を開錠し、その後乗船名簿が用意され、4:10に船長の指示による乗船が並び順に始まる。先着権を手にした先客は船内の前のほうに固まって、一番人気の1番の船着場で降りる準備万端。
波止に着くと即座に釣り座の争奪戦が勃発。下船の時点で完全に出遅れた私は、北端の赤灯台周りを目指して歩を進め、常連たちがベストポイントを陣取った傍らで、辛うじて内向きに釣り座を確保することができた。
泉佐野一文字の形状と船着場などは略図のとおりだが、詳しい解説は、以前の投稿をご覧いただきたい。
タックルセッティング
釣り座を構え、早速竿下サビキ釣りの準備にかかる。タックルは磯竿5号5.4mにミチイト5号を巻いた両軸リールをセット。
撒き餌カゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介し、夜明け前に効果を発揮するケミホタルブルー50をセットする工夫を講じた。
サビキは実績のあるケイムラ仕様のスキンの針7号、ハリス2号を選択。波止際は水深が5M足らずの浅い波止なので、タナは底ギリギリからを切るイメージで、投入地点は竿下よりも少し遠目の2本分ぐらい先に竿先が軽く投げ落とし、小アジのいる層を線ではなく面で捉えるように試みた。
良型アジ4匹とカタクチイワシ1匹のみと苦戦
ノマセ釣りの活きエサとして狙っていた常連のサビキに良型アジが掛かったのを皮切りに、ほどなくして私の竿にもガクンガクンと反応が。夜明け間際に良型アジを手にして、今日は釣果に恵まれそうだと内心ニンマリ。
ところがそんな夢想は5:40頃に事実上の終戦を迎えてしまう。良型アジ4匹とカタクチイワシ1匹を手にした時点でパタリとアタリが止まってしまった。
6:30の時点で竿下サビキ釣りを諦めて、落とし込み釣りに転じたが、当日は長潮で下り潮と潮回りが良くないせいもあって不発。周りを見てもルアーマン、ノマセ釣りともに誰も釣果をあげられず、大型コウイカを釣り上げた人が唯一の勝ち組という、波止の釣り人達にとっては厳しい状況となってしまった。
長居は無用と次の手を打つことにして納竿、9:00の便で泉佐野一文字を後にした。