【完全フカセ】で狙うマダイ釣り徹底解説 初心者でも大型マダイやヒラマサが釣れる!

【完全フカセ】で狙うマダイ釣り徹底解説 初心者でも大型マダイやヒラマサが釣れる!

桜前線が北上すると、福井県の越前沖では春の乗っ込みマダイシーズンが開幕する。同県の鷹巣沖は日本海屈指のマダイの宝庫と知られ、5月1日に解禁日を迎える。この日の爆釣を夢見て、多くのアングラーが完全フカセ釣りで訪れる有名なポイント。今回は鷹巣沖でマダイ釣りの醍醐味を堪能できる完全フカセ釣法を紹介したい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)

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船釣り エサ釣り

仕掛け投入

仕掛け投入前にドラグ調整を行い、船長からの投入合図を待つ。その間にまきエサのオキアミは、シャク4杯ほど海面にまき、リールのクラッチをフリーにする。必ずさしエサのオキアミの尾はカットし、1匹掛けか2匹掛けで丁寧にハリに刺して船長の合図で投入する。

【完全フカセ】で狙うマダイ釣り徹底解説 初心者でも大型マダイやヒラマサが釣れる!オキアミの刺し方(提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)

仕掛けの投入を終えたら、再びオキアミをまいて、いったんまきエサは中断する。やがて仕掛けが潮に乗ればリールのカウンターで数値15mほどサオを大きく振りながら、手でラインを送り出す。ここでクラッチを入れてラインが引っ張られるまで我慢し、1~2分ぐらい待つ。

サオ先が引っ張られたら、クラッチを切ってフリーにすると、潮の流れでゆっくりスプールが回転し始める。ここから数分間隔でまきエサをまいていくのだ。後はマダイのアタリを待つだけ。

仕掛けの回収は、同船者とカウンターを見ながら流す距離を変えて行い、さしエサが残っているかどうかなど情報交換する。全員でいち早くヒットゾーンを探し当てることが重要。全員で情報共有すれば、ヒットゾーンは必ず見つかるはずだ。

仕掛けを回収してさしエサがなければ、次投はその距離の手前付近でアタリが出ることが多いので要注意。同船者と仕掛けを同じにするのが基本だが、ヒットゾーンを見つけるまでは、発泡ウキ5~7号を使う。それぞれ違う号数の発泡ウキを付けて、仕掛けを流す。

【完全フカセ】で狙うマダイ釣り徹底解説 初心者でも大型マダイやヒラマサが釣れる!ヒラマサなど青物のヒットも多い(提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)

常に仕掛けはさしエサ先行で流すことが、完全フカセ釣りの基本。浅場なら20m付近の近距離でヒットすることもある。全員で2~3回仕掛けを流せば、誰かにアタリが出るはず。マダイのヒットゾーンを探し当てたら、全員が速やかにヒットした仕掛けに合わせよう。

そして仕掛けを投入したら、ヒットゾーンの手前10m付近でラインの出を止めて、さしエサ先行でラインが引っ張られるまで約1~2分待つ。これはマダイの群れの上前方から、さしエサを違和感なく送り込むため。この一連の作業が重要で怠ってはならない。

常にさしエサを先行させる意識を持っていれば、ヒットゾーンで必ずラインは飛び出す。しかし時間が経過すれば潮流の状況は変わるので、常に同船者と情報交換も忘れてはならない。

ヒット&タモ入れ

ラインが飛び出したら、早アワセは絶対にしない。イトフケがなくなるまで待ち、再びサオがたたかれたタイミミングで大きくアワセを入れよう。同船者がヒットした場合は、オマツリしないように速やかに仕掛け回収するなど、お互いに協力したい。

【完全フカセ】で狙うマダイ釣り徹底解説 初心者でも大型マダイやヒラマサが釣れる!浅場でのヒットはたまらなくスリリング(提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)

完全にハリ掛かりすれば、手元に生命反応が伝わりサオが大きく曲がり込む。釣り人にとっては至福の瞬間である。ここから慌てず手巻きで、マダイ特有の三段引き楽しみたい。

ただし浅場でヒットしたマダイは大暴れするので、ヒットゾーンにいるマダイの群れは警戒する。誰かのサオが曲がっているときは、同船者はまきエサを欠かさないようにしよう。これは後で自分が仕掛けを投入したときのためにも、必要なまきエサと言えるだろう。

近距離でヒットしたマダイは手繰り寄せても、大暴れして船底に潜り込もうとする。ここでバラシは避けたいので、タモ入れは船長に任せよう。

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