桜前線が北上すると、福井県の越前沖では春の乗っ込みマダイシーズンが開幕する。同県の鷹巣沖は日本海屈指のマダイの宝庫と知られ、5月1日に解禁日を迎える。この日の爆釣を夢見て、多くのアングラーが完全フカセ釣りで訪れる有名なポイント。今回は鷹巣沖でマダイ釣りの醍醐味を堪能できる完全フカセ釣法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)
バラシの要因&対策
完全フカセ釣法でのバラシの要因&対策を解説しよう。
早アワセ
マダイはエサをくわえて突っ走り、違和感がなければ反転してエサをのみ込む習性がある。この反転した突っ込みで、引きアワセすれば大丈夫だ。だからマダイがエサをくわえて、ラインを引っ張ったタイミングでのアワセでは早過ぎる。
アワセが緩い
サオがたたかれたタイミングで素早くアワセを入れるわけだが、ここで焦ってアワセを入れずに巻き上げてしまう場合がある。
これではハリ掛かりが甘く、巻き上げ途中でハリが外れてしまう。引きアワセは遠慮せず、大きく2~3発ほど入れることが必要だ。マダイを取り込んだときに、マダイの口横の閂(かんぬき)にハリ掛かりしていれば完璧だ。
タモ入れ時
船べりまで手繰り寄せてきても、タモ入れ時に安心してハリスを持つ手を緩めると、ここでハリが外れてしまう。マダイがネットに入るまでは、絶対に緩めないようにしよう。
ライフジャケット着用&マナーを守ろう!
鷹巣沖は浅場と言っても日本海の大海原で、突風が発生するかもしれない。船上で自分の身を守るためにも、必ず救命胴衣(ライフジャケット)着用すること。
<週刊つりニュース中部版 鈴木利夫/TSURINEWS編>
出船場所:鷹巣漁港