今年の大阪・南港魚つり園は青物の回遊が遅れているが、春爆前に釣れ出すデイシーバスが例年以上に上がっている。魚つり園の近況とともに、シーバスをキャッチした釣行の模様をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)
南港魚つり園の青物状況
大阪南港エリアの青物回遊が遅れている。というより、大阪湾全体で見ても、昨年、2年前に比べて青物が上がっていない。私のホームである大阪南港魚つり園では、2年前の2022年には4月11日、昨年2023年には早々3月14日にファースト青物が上がっている。
また、温暖化の影響か、今年2024年の魚つり園では年始を終えた1月14日まで青物が上がり続けた。本記事を執筆しているのは5月1日。大型個体であればとっくに適水温に入っているにも関わらず、いまだ青物は1匹も上がっていない。
だが、希望の兆しはある。有力ベイトのカタクチイワシがサビキで少々釣れ始めており、春爆前に釣れるというデイシーバスもポロポロと上がっているからだ。
青物用ミノーに喰ってきたシーバス
というわけで、すこしさかのぼっての釣行になるが、4月18日、私はいつものようにボウズ覚悟で魚つり園へ青物調査に向かった(といっても、2月下旬から青物調査を続けているのだが)。
暖かい日が続いたおかげで表層海水温は上昇し、この日は15.1度。長潮ではあるものの、13時前にルアーを投げると着水と同時にカタクチイワシらしきベイトの群れが跳ねた。
直後の13時5分から、春青物に強い「ショアラインシャイナーZ セットアッパー 125S-DR(レーザーマイワシ)」を投げ、着水と同時にただ巻き。数投して、少し変化を入れようとただ巻きにジャークを軽く2度入れるアクションを試すと、ジャーク直後にフィッシュオン。
2月からのボラとの格闘でボラ回避(掛かっても合わせず外れるのを待つ)のスキルは上がったものの、それは同時にフッキングが遅れるということでもあった。この魚もボラかもしれないと恐る恐る寄せてくると、なんとシーバスだと目視できた。直後、足元でフックアウト。フッキングの大切さを痛感する。
ビッグバッカー
翌日19日、ガラガラの魚つり園で昨日同様セットアッパーにジャークで試してみるも、反応はなし。17時20分、私の大好きなルアー「ビッグバッカー ソフトバイブ(スーパーグロー 28g)」を投入。ソフトバイブはバイブレーション波動を出すジグヘッドに、揺れて強波動を出すワームを装着するもので、これまで青物、タチウオを釣ってきた信頼できるルアーだ。
普段はアピール力のあるシャッドテールワームを、竿を上向きにしてゆっくりめに巻くのだが、今回はナチュラルに動くピンテールワームを選び、竿を下向きにして速めに巻いてみた。
すると、表層でルアーが引ったくられた。昨日の反省もあり、フッキングを意識し寄せてくると、連日のシーバスであった。サイズは50cm。
黒ずんでおらずヌメリもないことから持ち帰ることに。胃の中から出てきたのは、まさにマッチザベイトといわんばかりの同サイズのイワシ。ムニエルにして食べると、臭みがまったくなく、家族から「これならまた釣ってきて」と喜んでもらえた。
実際の釣行の動画
青物シーズン目前!デイシーバスリベンジ【大阪南港魚つり園】
<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>