釣りをしていれば誰でも釣果0の時はある。いわゆる「ボウズ」だ。シーバスフィッシングでも同じだ。どんなに良い季節でもそんなにポンポンと釣れるものではない。むしろ1匹も釣れない時の方が多いくらいだ。では思うように釣果が上がらない時、次回の釣りに活かすには何を考えれば良いのか?未来の1匹のため、筆者の得意分野ともいうべき、「ボウズ」の回避方法などを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
魚がいる場所で釣りをする
まずは、釣果が上がらない時に1番に考えることだが、これは「魚がいる場所で釣りをしているか」を考え直す。当たり前すぎることだが、実は奥が深い。シーバスは季節やベイト、場所などに左右されやすい魚である。
障害物や地形の変化など何もない場所でひたすら回遊を待つ釣りもあるが、これは大げさに言えば運だ。それよりも、昼真ならシェード(日陰)夜なら橋脚の明かりの明暗部分。というように、シーバスがそこに潜んでいる確率の高い場所に入ることを考えることが重要だ。
もちろん、入れば釣れるわけではないが、まず大前提にフィールド(場所)の選択がある。ベイトの量やそれに合わせたルアー選択などはその次だ。
釣れたら釣り方を見直す
では、逆に魚が釣れた時はどうかといえば釣れた時ほど「釣り方」を見直そう。ただ嬉しかったで終わらせてはもったいない。次も釣れるようにどんなふうに釣ったかの見直しが必要だ。
どこで、いつ、どんなルアーで釣ったのかを覚えておくのが良いが、忘れてしまうこともあるので場所やルアーがわかるように写真に残しておくことがおすすめだ。他に鳥や植物などを覚えておくのも良い。例えば春なら桜が咲いていたとか、夏ならセミがどのくらい鳴いていたとか、釣れた時の周りの環境も次へとつながる重要なヒントとなる。
次回に活かす予習復習
それでも全く釣れないで終わった時、次回の釣りで釣果に近付くにはどうしたら良いのだろうか?それは「予習復習」をすることである。釣れないから釣れる季節まで待つ。のではなく、勉強と同じで釣れない時こそ何が原因だったかを研究することが大切だ。筆者もはっきり言って釣れない時の方が多い。記事で釣り上げた魚は、かなり苦労したものばかりだ。しかし、釣れないときほど「なぜだ?」と考えることが多い。
釣りから日常生活に戻ると、おそらくほとんどの釣り人が前回の釣りのことなど思い出さない。釣れなかったら他の場所を探したり、新しいルアーを購入したりと、わかりやすい方法で次回の釣りに備える。間違いではないと思うが、それでは進歩がない。
やはり前回の釣りを思い出して改善点を見つけ出す方がはるかにやりがいがあるし、結果も出る。そして、わからない所を知識として本や映像で予習する。別に机に向かって何時間も勉強しろというのではない。ちょっとした息抜きの時間に思い出したり、本や映像を見たりすれば良いのだ。
ほとんどの人が釣りは趣味で楽しんでいる。苦しんだり、極端な苦労をしてまでするものではない。予習復習もそのことを忘れずに楽しんでやることがおすすめだ。きっとその方が上達も早いだろう。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>