潮干狩りは、潮が大きく引いた時間に行うのがたくさん貝をとるためのコツです。時期や日によって潮位は大きく変わるので、今回は潮干狩りの時期、最適な日付&潮位の見極め方などを詳しく解説していきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・永井航)
潮干狩りの時期
潮干狩りの一般的なシーズンは、3~7月ごろの春から初夏にかけてです。特にベストなシーズンは春とされています。なぜ春が最適な時期なのか、その理由と夏~冬の潮干狩りについても解説します。
春は潮干狩りのハイシーズン
春は潮干狩りに最適な季節。なぜなら、昼間の干潮時の潮位が低いので、沖合のエリアでも貝を掘ることができるからです。また、アサリやハマグリ、マテ貝などのメインターゲットが春に旬を迎えることも理由のひとつとなります。
これに合わせて有料の潮干狩り場も春にオープン。特にゴールデンウィークには多くの人々が海岸に集まります。
夏も潮干狩りを楽しめる
夏は海に入りやすい気候で、春よりも昼の干満差が大きいので、潮干狩りに適した時期です。しかし、夏は気温が高くなるため、潮干狩りをする際には熱中症対策が必要です。また、地域によっては産卵期に入る貝も多く、貝の味の質は春に比べて落ちる可能性があります。
秋~冬も潮干狩りは可能
実はアサリやハマグリ、マテ貝は一年中取ることができる貝なので、秋~冬でも潮干狩りは楽しめます。ただ、水に触れるレジャーなので寒さに我慢する必要があることや、秋から冬は夜に潮位が大きく動くため、昼間に掘れる場所が限られてくることなどから一般的にはオフシーズンとされています。
潮干狩りに最適な日・時間
潮干狩りは、潮が大きく動く日の干潮の時間帯が狙い目です。特に干満差の大きい大潮などの干潮時間帯では、普段海の中にあり、人があまり立ち入らないエリアまで行けるため、効率的に貝を採取できます。
潮汐を確認するには、潮位表を見てみましょう。昼間に干潮を迎えて、最低潮位が30cm以下ぐらいになる大潮や中潮の日を探すのがおすすめです。地域によって干潮の時間帯が変わってくるので、必ず行く予定のエリアの潮位表を確認しましょう。
2024年春の潮干狩りおすすめ日
参考に2024年4~5月の潮干狩りに向いた休日をピックアップしました。干潮時刻と最低潮位は東京・晴海のものなので、出掛ける予定のエリアで再確認をお願いします。ちなみにTSURINEWSでも潮汐を含めた全国の天気情報を1週間前から公開しているので、よかったらご利用ください。
・4月
4月13日 (土) 最低潮位 17cm (13:52)
4月14日 (日) 最低潮位 34cm (14:38)
4月27日 (土) 最低潮位 12cm (12:43)
4月28日 (日) 最低潮位 18cm (13:18)
4月29日 (月・祝) 最低潮位 27cm (14:01)
5月
5月6日 (月・祝) 最低潮位 31cm (9:44)
5月11日 (土) 最低潮位 4cm (12:55)
5月12日 (日) 最低潮位 18cm (13:37)
5月25日 (土) 最低潮位 5cm (11:57)
5月26日 (日) 最低潮位 7cm (12:35)
出典:気象庁ホームページ
潮干狩りの注意点
最後に潮干狩りに行く際の注意点を紹介します。
貝毒に注意
貝が有毒なプランクトンを食べることで毒を持つことがあります。特に夏の高水温期には赤潮などが発生しやすく、毒を持ちやすいので注意が必要です。
特に管理されていない場所で、野生の貝を取る場合は気をつけましょう。貝毒については各都道府県で定期検査を行っているので、潮干狩りの前に各自治体のHPもチェックしてみるといいでしょう。
潮の満ち引きに注意
潮干狩りは干潮時に行われますが、潮が満ちると危険が増えます。特に大潮などの潮の動きが大きい日は潮が満ちるのも早いです。潮の動きに注意して、安全な場所で行いましょう。
エイに注意
潮干狩りで怖いのがエイ。エイはアサリなどの二枚貝を好むので、潮干狩りを行う砂浜で見かけることも多い生物です。尻尾に毒のあるトゲがあり、踏んでしまったり、刺されたりすると激痛が走ります。エイがいないか十分に注意しながら潮干狩りを楽しみましょう。
服装と装備
砂浜での活動なので、日焼け対策や帽子、サングラスなどを着用しましょう。また、服は濡れることを前提で着替えを持っていったり、水着を着用したりしておくことを推奨します。暑い時期は熱中症対策も忘れずに。
持ち帰りのルールを守る
貝の持ち帰りのルールは、地域や潮干狩り場ごとに規定が異なります。採捕可能なサイズや数などを、必ず確認してルールに従うようにしましょう。また、野生の貝を取る場合は、漁業権で守られているエリアでは採取できないので注意が必要です。
<TSURINEWS編集部・渡辺竜平>