和歌山県和歌山市の市堀川ボートパークから出船している清風丸。今回は清風丸の船長に聞いた、達人級釣り人の話を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・五井)
カワハギ職人は100匹超えの記録も
同船は、冬場はクログチ釣り、夏場は落とし込みやジギングなど多彩な釣りを楽しませてくれるが、船長が最も得意としているのがカワハギ釣り。そんな船長の船には多くのカワハギファンが集まるわけだが、中には船長もびっくりなカワハギ職人がいるという。
オリジナルのエサ
そのなかの一人、カワハギ職人の異名を持つAさんは、エサのアサリを生きたまま購入、自ら殻を剥いてムキ身にし、独自で編み出した配合の食塩+ヒミツ?で絞めて、オリジナルのアサリエサを作ってくる。
もちろんテクニックも達人級。驚異の集中力でカワハギを次々に掛け、時合中は5分に1匹あるいは2匹のペースで連発し、同船最高記録となる100匹オーバーの釣果をみるみるうちに上げてしまったという。
粘り強い人が結果を出す
なお、船長をびっくりさせたのは、何も職人技のカワハギ師だけではない。
昨年、一匹の最長寸を競う同船主催のカワハギ釣り大会でのこと。船中では尺級カワハギが次つぎと顔を出すなか、当日はどういうわけか1匹も当たらず苦戦していたHさん。気の短い人なら釣りを投げだしてしまいそうな状況だが、根気強く釣りを続けた。
そして、終了まで残り5分となったとき待望のヒット。船中当日一番の重量感のある引き。キャッチしたのはなんと35cmオーバーの超大判カワハギ。まさに9回裏、2アウトからの大逆転でこの1匹で見事優勝を手にした。
これには船長も心底驚嘆すると同時に、粘り強い人に勝利の女神が微笑む釣りのおもしろさを再認識したとのこと。だから自身も「最後のひと流し」まで諦めず、今日も舵を握っているとのことだ。
<TSURINEWS編集部・五井>
清風丸
紀北~紀中の沖を釣り場に、カワハギ、ヒラメ、青物、タチウオ、鬼アジ、クログチ、エサ釣りやチョクリ釣り、ジギングにテンヤタチウオなど広く対応しています。なかでも船長自慢のカワハギ釣りは釣果も強烈。カワハギファンやカワハギにチャレンジしたい人はぜひ足を運んでほしい一隻。